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三条市下田地区の高城城址登山道のヒメサユリの小径でようやくヒメサユリが咲き始め (2010.5.23)
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三条市下田地区の高城城址(たかじょうじょうし)登山道のヒメサユリの小径(こみち)では、例年より5日から10日ほど遅れてヒメサユリが、かれんなピンクの花を開き始め、訪れる人たちを楽しませている。
ヒメサユリはユリ科の多年草で、下田地区には古くから自生する。旧下田村の花で、合併後も新三条市の花として親しまれている。
その群生地が、標高372メートルの高城城址。高城城址へ続く登山道は長さ約1.4キロで、1時間余りかけて歩く。登山道は同地区の住民らが10年以上前から「ヒメサユリの小径」として整備し、雑木の伐採や下草刈りを続けているおかげで毎年、たくさんのヒメサユリの花を楽しむことができる。
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たら沢のへつりのヒメシャガ
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毎年、開花時期にあわせて「三条・高城ヒメサユリ祭り」を開き、売店やシャトルバスの運行を行っている。ことしは5月16日から31日までだが、下旬になってようやく花が開き始めた。
週末の22日は夏の陽気だったが、登山道の両側にヒメサユリはまだわずか。それでも朝から本格的な登山やトレッキングスタイルの人やジーンズにTシャツの軽装の人などが次々と訪れた。
ウグイスやハルゼミの声が聞こえるなか、残雪の守門岳などをながめ心身をリフレッシュさせ、ヒメサユリの花を見つけると足を止めて見入り、写真を撮っていた。
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四方八方から野鳥の声が聞こえる
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急な坂もあるので、歩きやすい靴や服装で訪れるのがお勧め。高城の登山道入口へ行くには、三条市の市街地から国道289号線を進み、清流大橋から約10キロ、道の駅「漢学の里しただ」手前の信号交差点を左折し、鶴亀橋を渡って右手の案内看板から数百メートル入ったところ。ただ、周辺は車でごった返すので、まつり期間中はマイカーの乗り入れ、駐車を禁止している。
代わりに「漢学の里しただ」の庭月庵悟空など周辺に臨時駐車場を開設し、登山道入口とを結ぶ無料のシャトルバスを毎日、平日は30分おき、土、日曜は15分おきで運行している。シャトルバスを降りる登山道入口から登り口の「ヒメサユリの小径」までは、かなり急な登り坂を15分ほど歩く。
また、期間中は、ヒメサユリの小径の整備や管理などにあてる登山道環境整備協力金1人200円が必要で、登山道入口で受け付けている。
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