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県央研究所「もう一つの小さな田植え」で子どもたちがイネの苗を手植え (2010.5.29)

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民間検査・研究機関の(社)県央研究所=三条市吉田・高野貞子理事長=は29日、研究用に栽培するイネを植える「平成22年度版もう一つの小さな田植え」を行い、ことしも地域の子どもたちなどに昔ながらの手植えを体験してもらった。

29日行われた県央研究所の平成22年度版もう一つの小さな田植え

29日行われた県央研究所の平成22年度版もう一つの小さな田植え

コメの研究事業の一環で、田んぼの生物や泥の感触を通して子どもたちから社会の文化や自然環境を理解し、主食とは何かを見つめ直してもらうのが目的。7年前から春に田植え、秋に稲刈りを行い、地域の小学生親子などから参加してもらっている。

今回は、2010年日本APEC新潟食料安全保障担当大臣会合開催推進協議会からの助成を受け、「ウエルカムにいがた!企画応援事業」として行っている。

また、コシヒカリを2種類の育成方法によって、成長の経過や収穫したコメを調査し、温暖化との関係などを研究していくことから、今回はコシヒカリをメーンに三条市吉田地内の田んぼに植えてもらった

三条、燕、加茂などの小学生など約30人とおとなや同研究所職員とあわせて約60人が参加。三条地域には低温注意報が発表され、田植えを始めた午前10時には、気温13.8度(三条市消防本部観測)と肌寒かったが、参加者は短パンに半袖で、手や足や背中まで泥だらけにして苗を植え、昔ながらの田植えを楽しんだ。

三条市南四日町、椛澤沙瑚さん(10)は裸足で田んぼに入ったのは初めてで「冷たいところと暖かいところがあって、気持ちよかった」と泥の感触を楽しみ、稲刈りも参加してみたいと話していた。

母親の幸子さん(39)も田植え初体験。「楽しかった。子どものころ遊んだ泥遊びを思い出して、子どもに戻ったみたい」と、手足を泥だらけにしていた。