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三条市議会全員協議会で立体駐車場整備(株)の破産手続きに伴う対応を説明、貸付金債権が回収不能なら権利放棄へ (2010.6.1)
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三条市は1日開いた三条市議会全員協議会で、同市が3億9,000万円を貸し付けている三条市神明町の商業ビル「パルム」の立体駐車場「パルム3」を経営していた立体駐車場整備(株)=東京都中央区=が破産手続きを行っている問題で、貸付金の回収は極めて困難な状況や今後の対応を説明した。
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1日開かれた三条市議会全員協議会
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国定勇人市長が貸付金債権の回収について説明。現時点で三条市の貸付金3億9,000万円の回収は極めて困難で、三条市に対して管財人からパルム3の取得要請があったが、三条市は取得しない考えを示した。
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破産手続きを進めている立体駐車場整備への対応方針を示す国定三条市長
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さらに、最終的に貸付金債権の回収が不可能と判断された時点で、債権を放棄し、地方自治法に定める権利の放棄を議会議決を求め、理事者の処分も検討するとした。
引き続き顧問弁護士と協議して最大限の債権回収に努めるが、収支と負債の現状やパルム3の現実的な売却可能見込みを踏まえると、相当額の未収金が生じる可能性が高い。
市議から破産の最終決着の時期を示すよう求められた国定市長は、「まだ図りかねている状況」。今までの回収のあり方の妥当性を問う質問もあった。
また、立体駐車場閉鎖によるパルム1売却への影響、営業を続けているパルム2のテナントやパルムマンションの住民から不安の声もあり、閉鎖された場合の配慮の要望もあった。
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立体駐車場「パルム3」
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国定市長は、パルム1売却への影響はないと見ており、テナントから不安の声を聞いているが、「ただ、町全体に視野を広げた場合、パルム2だけではなく、中心市街地の施策や置かれている状況がどうなっているかと考えさせられている時期ととらえている」と中心市街地の問題とし、相談などへの対応には「行政としてのやりくりをしっかり自覚した中での対応をしたい」と答えた。
このほか、パルム1の処理の経過や状況も説明。5月14日までにイオンを含むすべての地権者との売買契約の締結が終了。テナントは3階と5階はすでに退去済みで、現在の営業中は1階だけだが、6月末までには営業を終了し、7月15日までに退去完了。解体工事の入札は6月16日に決定し、テナントが退去しだい、着工するとした。
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