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三条凧合戦初日は風にのって次々と三条六角凧が舞い上がり、空で優雅に、地上で激しいバトルを展開 (2010.6.5)
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三条凧協会(早川喜志郎会長)は5、6の2日間、三条・燕総合グラウンドで三条凧(いか)合戦を行っており、三条名物の六角巻凧で合戦を繰り広げている。
町内や同業者などを母体とす20の凧組が参加。初日5日は午前9時半から開会式を行い、10時にサイレンを合図に合戦を開始、2日間の戦いの火ぶたを切った。
初日は曇りがちだったが、明け方の雨が都合良く水まき代わりになって土ぼこりもたたず、風も呼んでくれたよう。午前中から参加者も初めて経験するような絶好の風が吹き、6月の三条の空に次々と凧が舞い上がった。
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優雅に凧が泳ぐ上空とは対照的に地上波激しいバトル
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素人でも簡単に凧を揚げられる風に、たくさんの凧が接近戦を繰り広げ、6つ、7つと凧の糸がからんで勝負にならないことも。凧に描かれた武者絵などが風に揺れて上空は優雅だが、地上は対照的だ。
勝負を邪魔された揚げ師は「何やってんだいやーっ!」とけんか腰。味方でも「何してんだいやっ−!。はよ引っ張れっやっ!」と怒号が飛び交い、ひとたび勝負が始まれば無礼講で、けんかは江戸だけではなく三条凧合戦の華でもある。
午前中は糸を引きながら休む暇もなく会場を走り回った。例年になく朝から次々と繰り広げられる合戦に、協会の仕事をしていた役員は、「きょうは疲れるろ〜」、「凧もいっぺこと、ぼっこれてんねっか」と言いながらも、「おもし〜ろ〜」と早く参加したいとうずうずしていた。
また、見物には県内外はじめドイツなど国外から訪れた人もおり、見応えのある今年の合戦を楽しんでいた。また、合戦場のとなりのグラウンドを「自由凧揚げ広場」として開放しており、朝から家族連れなどが次々と訪れ、会場で販売される300円の凧を買い、さっそく親子で凧揚げを楽しんでいた。
翌6日は、午前9時から子供凧合戦、10時半から和太鼓演奏やダンス、凧ばやしなどのアトラクションが行われ、午後1時から合戦を再開する。
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