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福島県只見町の子どもたちが「こどもサミット」で三条市を訪れ、三条凧合戦や和釘作りを体験 (2010.6.8)
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県境をまたぐ八十里越が開通すれば一般国道289号で三条市と結ばれる福島県側の只見町から目黒吉久町長と児童12人が6日、三条市を訪れ、両市の交流事業「こどもサミット」の一環で三条凧合戦に参加、和釘づくりを体験し、三条の文化にふれてもらった。
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三条鍛冶道場前で只見町から訪れた一行
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児童は小学校3年生から5年生。一行はバスで午前10時ころに三条凧合戦会場の三条・燕総合グラウンドを訪れた。
快晴の下、揚げ師の指導で六角巻凧を揚げたり、国定三条市長が率いる「三条組」と目黒町長と子どもたちの「只見組」との模擬合戦も体験した。
午後からは燕三条地場産業新興センターのあと、三条鍛冶道場を訪問し、和釘や包丁の歴史を聞き、火床(ほど)で真っ赤に熱した鉄を金槌で叩いて作る和釘づくりに挑戦した。
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三条凧合戦会場で凧の糸を引く只見町の目黒町長と子どもたち
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凧合戦での日焼けに加えて火の熱で、子どもたちの顔は真っ赤。顔を赤くした子どもたちは真剣な表情で金槌を振り、マイ和釘が完成。「(鉄を)強くたたくと折れちゃいそうだった」、「熱かったけど、おもしろかったー、楽しかった!」とご機嫌だった。
八十里越は、本州を横断して太平洋と日本海を結ぶ一般国道289号のうち、新潟県三条市(旧下田村)から福島県南会津郡只見町にかけての延長21kmの峠越え計画区間。
うち、新潟県が1.2km、福島県が7.8kmを施工し、その間の通行不能区間を含む11.8kmを国土交通省が権限代行で事業を行っている。昭和61年度に事業化、平成2年度に用地着手、平成9年度に工事用道路などの工事、本線工事に着手した。
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和釘作りに挑戦する只見町の子どもたち
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三条市と只見町でつくる「八十里越地点開発促進期成同盟会」や、本県と福島県などでつくる「289号期成同盟会」などで、両市や行政やおとなの交流は以前からある。
「八十里越」の中に、三条市と只見町にまたがる延長3,173mの9号トンネルの建設がある。平成14年度から両方向から掘削して今年度、貫通予定となったことから、さらに一日も早い全線開通を願い、子どもたちの交流で両市の文化や理解を深めようと、昨年度から「こどもサミット」と題して交流を始め、昨年は三条市の子どもたちが只見町を訪問した。
三条凧合戦会場でのあいさつで、国定市長は子どもたちに「みなさんの町(只見町)から三条市に、みなさんの町に三条市の空気が流れます」と県と市、町の堺の9号トンネルの貫通が近いことを紹介し、目黒町長も八十里越の早期開通を願っていた。
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