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燕市6月定例会が開会、鈴木力市長が所信表明で自身の考えや姿勢を示す (2010.6.11)
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燕市の6月定例会が11日開会した。先に燕市の2代目市長に就いた鈴木力市長にとっては初めての定例会で、所信表明を行って市政運営について自身の基本的な考えや姿勢を示した。
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燕市6月定例会初日に所信表明を行う鈴木力市長
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定例会は午前9時半開会。所信表明は「84,000人のリーダーとして課せられた使命の大きさと職責の重さを厳粛に受け止め、市民の皆様の声に謙虚に耳を傾けながら、市政発展のために全力を尽くしていくことを、まずもってここに市民の皆様、市議会議員の皆様にお約束致します」と始め、「時代認識」、「私が描く燕市の未来像」として考えを示した。
続いて、「重点的に取り組む施策」として、産業の振興、未来の燕を担う子どもたちの育成、医療・福祉の充実、行財政改革の推進の4つを掲げ、それぞれを具体的に説明。
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11日開会した燕市6月定例会
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「産業の振興」では、製造業、観光、商業、農業、建設業の5分野の施策を述べ、製造業では環境・新エネルギー産業や医療、航空産業など成長分野にチャレンジする企業の積極的な育成などをあげた。
観光では、良寛、背脂ラーメン、天神講など地域の宝を発見して磨き上げながら、近隣の観光地とも連携したテーマ性のある観光ルートの確立にもふれた。商業では、県内でもめずらしい風習として2月の天神講の砂糖菓子を燕の名物として商店街などと検討する。
農業では農産物直売所充実や学校給食など地産地消の推進、農商工連携や6次産業化の推進、海外市場への参入可能性の研究など需要開拓に積極的に取り組んで農業所得の向上につなげていきたいとした。建設業関係では地元中小企業の育成と雇用安定や地域経済の活性化などをあげた。
新庁舎建設についてもふれ、これまでの記者会見などでも考えを述べているが、3月の市議会で庁舎の立地場所と概ね1年以内の着工の方針の決定を尊重するとしているが、「基本的には尊重しながらも私自身の目で事業費縮減の観点から機能としての必要性や使い勝手といった見直しの判断を一部加えさせて頂く予定」とした。
むすびでは「わたしは燕を愛する心は誰にも負けないつもりです。子どもたちが夢と誇りをもてる『日本一輝いているまち・燕市』を目指して、これから4年間、燕市発展のため精一杯努力していく決意」で、「一緒に新しい燕市を作っていきましょう」と呼びかけた。
鈴木市長は、はっきりとしたことばで、何度も顔を上げて用意した演説の文書を読み上げ、約8,000文字の原稿を30分余りかけて読み上げた。所信表明全文は、市のホームページに掲載している。
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