パルム2号館管理組合住宅部会特別委員会がパルム1号館の解体と売り渡しについて三条昭栄開発社長の三条市長に質問状 (2010.6.15)

三条市神明町、パルム2のマンション住民でつくるパルム2号館管理組合住宅部会特別委員会（森脇慶二委員長）は14日、「パルム1号館の解体と売り渡しに関する質問状」を同マンションを管理する三条昭栄開発(株)社長の国定勇人三条市長宛に提出した。

「パルム1号館の解体と売り渡しに関する質問状」について報道関係者に説明するパルム2号館管理組合住宅部会特別委員会の森脇慶二委員長

同委員会では、パルム1の解体に関することやパルム3の立体駐車場と三条昭栄開発(株)の今後の所在などを報道で知った住民らから不安と不満の声が上がっているとして、6月4日に市に質問をしようと依頼、三条昭栄開発(株)担当職員が質問を受けた。

しかし、その回答結果を翌5日の同委員会総会で報告したが、納得が得られず、再度、書面にて三条市長で三条昭栄開発(株)社長に質問状を提出する議決を得たという。

この日午前、市長宛に提出した質問状では「パルム1号館の再利用を否とし解体する理由」、「解体後の契約先（決定済み）と金額を発表することは如何に。また利用目的は如何に。」など9項目を質問。6月末のパルム1が営業を終了する前までにと、6月18日を回答期日として求めた。

午後2時から同マンションで森脇委員長が報道関係者に質問状について説明した。昭栄地区再開発は市が行った開発で、マンションはマーケット、マンション、ガレージがセットになっていると入居者募集がされた。それが20年たって忘れられたかのように無視されていると述べ、気づくのが遅かったが、このまま手をこまねいていられないと話した。

住民は住居のとなりであるパルム1の跡地に「何が来るんだろう」、「だれに売って何をするんだろう」。「住民の多くが利用している立体駐車場が閉鎖されたらどうなるのか」、「マンションの資産価値の変化は」など不安や不満が多いと話し、市の回答を受けて、今後の対応を考えたいとしている。

また、国定市長は午後、市役所で同質問状について記者の質問に答えた。パルム2の住人もほかの居島や神明町など多くの近隣住民と同じ立場と認識して回答したいと述べた。多くの近隣住民やパルム2の住民の不安な気持ちもよくわかり、そのうえで行政に対する質問には真摯（しんし）に誠心誠意答えたいとし、質問状は「市長へのたより」として受け止めていると話した。

パルム問題については、これまでもそのつど近隣住民や議会に説明しているとし、今回の質問状についても先日、市議会の全員協議会で説明した範囲で答えていくとした。質問状のほかの質問は次の通り。

• パルム1号館最大の地権者であり、三条昭栄開発（株）第二位の株主であるイオン（株）との合意にいたる交渉経過を開示することは如何に。
• 三条昭栄開発（株）の今後のスケジュールを発表することは如何に。
• 隣接する立体駐車場の今後についての説明は如何に。
• 前項に関連して立体駐車ｙゾウ破産による多額の債権者に至る理由と経過の発表は如何に。
• 前6項に関するパルム2号館の価値の変化に対して考慮しているか。
• 昭栄地区再開発の初期の目的に関する見解は如何に。
• 毛失せ宇19年9月と10月に、合わせて約15,000人のパルム1号館買い上げと存続の署名を如何にするか。