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燕市議会の新庁舎建設等検討特別委員会は鈴木市長が示した事業費2.9億円、約7%削減する基本設計案に同意 (2010.6.25)
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燕市の新庁舎建設について「華美な設計の見直しなど事業費縮減の可能性にはチャレンジするつもり」と話していた鈴木力市長は24日、市議会の新庁舎建設等検討特別委員会で、事業費をこれまでより2億9000万円削減した新庁舎の基本設計案を示し、委員会の同意を得た。
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燕市議会の新庁舎建設等検討特別委員会で鈴木市長が示した基本設計案に賛成多数で同意
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新庁舎建設に今も反対の声が根強いが、3月の市議会で庁舎の立地場所とおおむね1年以内に着工する方針を決めた。鈴木市長は市長就任前後からその議決を尊重するとしながら、所信表明でも「事業費縮減の観点から機能としての必要性や使い勝手といった見直しの判断を一部加えさせて頂く予定」と言及しており、その結果を同委員会で示した。
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基本設計の見直し後のパース
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平成22年3月に示した基本設計案では、本体工事費や用地取得・造成費など事業費の積算で計45億0715万円。今回の見直した項目と削減額は、水盤の廃止で2300万円、まちの燕側の縮小で1億4950万円、多機能雁木の見直しで2550万円、にぎわいの宴側[木製デッキ]の見直しで1600万円、雁木プロムナードの見直しで2400万円、車庫棟の見直しで4000万円減、植栽計画の見直しで1200万円など。合計で2億9000万円削減の42億0093万2000円とした。
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見直し案を説明する鈴木市長
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見直しのひとつ「まちの燕側(えんがわ)」は、バス停や車寄せの機能をもつ屋根付き空間で、その面積は縮小するが、障がい者駐車場と駐輪場機能を加え、利便性を向上させる。
質疑では、これまで市民が意見し、デザインコンペを行った経緯から全体のデザインが大事とする意見もあったが、鈴木市長は、庁舎としての機能を重視し、利便性を上げながら経費を下げ、外構中心に見直したと説明。設計の趣旨や意図を損なわずにどこまでできるかという考えで取り組んだと述べた。
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鈴木市長の見直しによる新庁舎の基本設計案に目を通す委員
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質疑のあと、数人の委員が見直し案に「異議あり」と反対したため起立採決行い、賛成多数で見直し案で進めることに同意した。この日の委員会の意見も設計者に伝え、実施設計に移る。
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