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県内のブドウ生産者が人気の種なしブドウ、シャインマスカットの栽培管理を三条市の栽培農家などで研修 (20010.7.2)
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新潟県果樹振興協会と全国農業協同組合連合会新潟県本部などは2日、三条市と新潟市西蒲区のブドウ畑で「平成22年度ぶどう現地研修会〜種なし栽培技術の習得〜」を開き、県内のブドウ生産者では希少価値の高い種なしブドウ、シャインマスカットの栽培管理などを学んだ。
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2日、三条市代官島などのシャインマスカット栽培農家で開かれた「平成22年度ぶどう現地研修会〜種なし栽培技術の習得〜」
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毎年、タイムリーなテーマや会場を設定して開いている県内のブドウ生産者の研修会。今回は、人気が高まる種なしブドウに注目し、新品種や先進的栽培を導入している事例を検討し、生産拡大を図ろうと、シャインマスカットについて研修した。
シャインマスカットは、緑の果実の種なしブドウ。香りはマスカットで酸味が少なく、甘みがあり、皮が薄くて皮ごと食べられる。平成17年に全国の主産地に試験的に苗木が植えられ、県内では白根や大島など5産地で数本ずつが植えられ、本格的な苗木の販売が始まったのは一昨年からの新しい品種だ。
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順調に成長しているシャインマスカット
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まだ、ほとんど市場には出回っていないため希少価値が高く、店頭価格はブドウの王様とも呼ばれる「巨峰」の5倍から10倍にもなり、昨年は1房3,000円から15,000円ほどで売られた。
研修会には、三条、白根、中之口、加茂、月潟などのブドウ生産者など約80人が参加。シャインマスカットを生産する三条市代官島、石黒博之さんと新潟市西館蒲区、岡村直道さんの畑に移動して、生育状況と今後の栽培管理、園地の概要と栽培技術の特徴、課題などについて聴いた。
研修を行ったブドウ畑では、緑色の実と葉が棚を覆い、日陰を作っていたが、午後4時に気温30.1度(三条市消防本部観測)の真夏日となった。じっとしていても汗の流れる蒸し暑さで、毎日、作業を行っている生産者も汗を流しながら、生産方法などを真剣に聞き、今後の生産の参考にしていた。
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