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鈴木燕市長が定例記者会見、人間国宝となる玉川宣夫さんに名誉市民の称号を贈る準備に取りかかる (2010.7.30)
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燕市の鈴木力市長は、30日午前11時から吉田庁舎で定例記者会見を開き、重要無形文化財保持者(人間国宝)の追加認定を受ける答申がなされた燕市花見、玉川宣夫さん(68)に「名誉市民」の称号を贈る準備を進めていることなどを明らかにした。
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記者会見する鈴木燕市長
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玉川さんは、本県で5人目、燕市からは初の人間国宝。市では同認定の正式決定後に開かれる燕市議会で、玉川さんに名誉市民の称号を贈る議案を提出する。
燕市の名誉市民は、合併前の旧吉田町、旧分水町から引き継いだもので、将棋の原田泰夫さん、グラフィックデザイナーの亀倉雄策さん、日本画家の横山操さんなど個人も含む9人。旧燕市から初の名誉市民ともなる。
鈴木市長は、景気の厳しいなかで明るいニュースと喜び、いろいろな形で功績を県内外に発信する取り組みが必要とした。ベースは鎚起銅器で燕市の産業であり、玉川さんの認定を機会に若い人もさらに興味をもってもらい、後継者が育つことにも期待した。
また、燕商工会議所と連携した「中国販路開拓プロジェクト事業の実施」についても説明した。燕製品の魅力を中国市場に情報発信し、販路の可能性についての調査を行うため、8月に上海、11月に四川省・成都で開催される展示会に地域企業・団体10社で出店し、170アイテムの燕製品をテストマーケティング販売する。
上海会場は上海伊勢丹で、燕単独の「燕物産展」を開催。8月23日から29日まで、鈴木市長はじめ商工会議所会頭など6人で訪中し、市長自らトップセールスも行う。
このほかの会見の項目は、11月1日よりの「商工観光部を吉田庁舎へ移設します〜地場産業振興施策のさらなるスピードアップ〜」、「政策研究会、第2ステップへ着手します!〜燕はひとつプロジェクトを立ち上げます・専門講師特別セミナー開催〜」、「燕市職員(平成23年4月採用予定)を募集〜高校卒業者及び資格免許職を対象に採用試験実施〜」。
不在の副市長人事についての質問には、これまで通り「話しができる段階になってから」と明言を避けた。県央地域の救命救急センターへの考えについては、7月23日に開催されて名称が変更になった「救命救急センター及び併設病院等のあり方検討会議」での各首長との共通認識と同じとした。また、適切な設置位置の質問には「みんなが行きやすい場所が望ましいが、適地はこれからの議論のなかで煮詰まってくると思う」と話し、市長自身の意見もその段階がきたら述べるとした。
鈴木市長は冒頭、この日で市長就任からちょうど100日目で、ようやく生活のリズムがとれるようになったと話し、より市政運営に全力でのぞんでいくと決意を新たにしていた。
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