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三条市の目黒さんが「カンヌ国際広告祭公式Tシャツデザインコンペティション-UTカンヌライオンズグランプリ2010-」で世界第2位のシルバー賞 (2010.8.6)
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三条市棚鱗、目黒理加さん(19)=新潟デザイン専門学校グラフィックデザイン科2年=は、(株)ユニクロ主催の「カンヌ国際広告祭公式Tシャツデザインコンペティション-UTカンヌライオンズグランプリ2010-」にデザインを応募。61カ国3,598点の応募作品のなかから見事に世界第2位のシルバー賞を射止めた。
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「カンヌ国際広告祭公式Tシャツデザインコンペティション-UTカンヌライオンズグランプリ2010-」で世界第2位のシルバー賞を射止めた三条市の目黒さん。左の緑のTシャツは表彰式で現地スタッフが着ていた目黒さんデザインのTシャツ、目黒さんが着ているのは製品化されたTシャツ
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カンヌ国際広告祭は、世界中の画期的な広告アイデアを評価する場で、毎年6月に南フランスのカンヌで開かれ、全10部門の各賞を選出している。
「カンヌライオンズTシャツグランプリ」は、ユニクロが2008年に同広告祭・チタニウム部門とサイバー部門でグランプリを受賞したことがきっかけでスタートしたプロジェクト。カンヌ広告祭の公式Tシャツのデザインを世界中から募集し、ユニクロが制作している。
目黒さんは、通っている専門学校の昨年の夏休みの課題としてデザインに取り組んだ。昨年9月に学校を通じて応募。応募総数3,598点のなかから、1次選考で200点、ことし2月の2次選考で50点、3月の最終選考3点に入った。その後、世界第2位のシルバー賞受賞が決定し、6月24日にカンヌで行われた表彰式に出席した。
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受賞式の様子を話す目黒さん
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審査は、カンヌ広告祭オフィシャル審査員が各賞を審査したもので、目黒さんのデザインを含め入選20作品が、Tシャツとして商品化され、日本をはじめ各国のユニクロ店舗で販売された。
目黒さんの作品タイトルは「Green Lion」(グリーンライオン)。2010年のデザインテーマは「INSPIRATION インスピレーション」に沿って考えたもので、広告祭のシンボルのライオンの顔と自然がモチーフ。鉛筆で下書きをして「ミリペン」という細いペンを使って「点描」の技法で描いた作品。
目黒さんは、自分自身を育て、感性を育て、インスピレーションを磨いてくれたのは、生まれてからずっと住んでいる緑豊かな旧下田村の自然と言う。優しい目をしたライオンの顔のなかに描かれている植物や、たてがみのなかに半分だけ見えるヒマワリ、鳥、クモの巣など、自身が成長するなかで出会ってきたように、見た人にも発見してもらい、インスピレーションを感じてほしいとデザインした。
1次、2次と審査を通過すると電子メールで連絡がきたが、「もう次はこないだろう」という思いだったが、トップ3に入り、「カンヌに招待します」と連絡が来たときは信じられない思いだった。
1カ月余りたった表彰式が「今は夢だったのかなと思うこともある」。会場では、外国人スタッフが自分のデザインしたTシャツを着ているのに驚き、帰国すると新潟駅で販売された目黒さんデザインのTシャツを着ていた女性とすれ違い、話しかけることはできなかったけれど友人と「きゃーきゃー言って騒ぎました」と言う。
目黒さんは、下田中学、加茂高校卒業。いずれも美術部で活動しており、「考えたものが形になるのがうれしい」と表現の楽しさを話す。来春卒業の目黒さんは、次の目標は「就職」とのことで、ポスターなど平面デザインの仕事に就きたいと、自分の感性を信じ、それを生かせる職場を夢見ている。
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