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下中野町内会館の新築を祝って8年ぶりに諏訪赤坂下中野神社で下中野御神楽舞を奉納 (2010.8.15)
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燕市吉田地区・下中野自治会の下中野町内会館の新築を祝って15日、町内の鎮守の諏訪赤坂下中野神社で、平成10年に県指定無形民俗文化財となった「下中野御神楽舞」が奉納された。
神楽は神社の春や秋のまつりで奉納されることが多いが、下中野御神楽舞は祝いごとのあったときに不定期で行われている。ことし4月に吉田南小学校が完成したのを祝って、同校で下中野御神楽舞の一部を披露しているが、諏訪赤坂下中野神社での奉納は、愛子さまのお誕生を祝ったとき以来、8年ぶり。
下中野町内会館は昨年12月に完成したが、帰省客からも見てもらおうと、奉納は盆の15日に設定。田植えが終わってから本格的に神楽舞の練習を始めてこの日を迎えた。
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獅子舞
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下中野御神楽舞を継承するのは、下中野神楽連中(渋木正明総務)。舞子56人、はやし方13人であわせて7舞を披露した。
少子化で、子どもによる棒舞は8人、剣舞は6人と舞子が本来の半分ほどと少なかったが、真剣な表情で練習の成果を披露した。
こっけいで早口もおもしろい外郎(ういろう)売。そして悪魔祓い、三番叟(さんばんそう)、剣舞、バラ舞の4部構成で神楽舞。ウズラを捕まえて喜び、おどける鶉(うずらまい)、2人で息を合わせた獅子舞と次々と舞った。
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観客に大ウケのウズラ取り
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汗が噴き出す盛夏で、紅白幕がめぐらされた境内を約300人の見物客が囲んだ。披露される舞の所作は素朴で土着の民俗性を感じさせる味わいがあり、村祭りとでもいうような懐かしさにあふれていた。
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