|
21日に吉野屋遺跡ドキ土器鑑定団、持参された吉野屋遺跡の出土品を県立歴史博物館のスペシャリストが無料鑑定 (2010.8.18)
|
|
|
|
三条市は、21日午前10時から栄地区の吉野屋フォーラム=吉野屋1290=で吉野屋遺跡ドキ土器鑑定団を開き、吉野屋遺跡の出土品の鑑定などを行うので、出土品を所蔵する人の持参を呼びかけている。
|
吉野屋遺跡ドキ土器鑑定団の会場の吉野屋フォーラム
|
鑑定を行うドキ土器鑑定博士は、県立歴史博物館学芸課長の寺崎裕助さん。吉野屋遺跡の出土品を持参すると、縄文時代研究のスペシャリストの寺崎さんが、年代や何に使ったものかなどを鑑定する。申し込みは必要なく、都合のいい時間に出向けばいい。鑑定後はそのまま持ち帰って構わない。
さらに吉野屋遺跡お宝ミニ展示会と「子どもたち集まれ!吉野屋縄文体験コーナー」も開く。展示会では、吉野屋遺跡で出土した土器や土偶を展示公開する。
|
吉野屋遺跡の発掘現場
|
吉野屋縄文体験コーナーは、吉野屋遺跡の縄文人の暮らしを体験するもので、古代衣装の試着、弓矢体験、石斧(いしおの)体験、土器文様付け、勾玉(まがたま)づくり体験などを行う。勾玉づくりは材料費300円が必要だが、それ以外の参加は無料。午後4時に終わる。
新潟県の遺跡台帳に登録される吉野屋遺跡(吉野屋)の所在地で、一般県道大面保内線(吉野屋拡幅)道路改築事業の工事が行われのに伴い、県の委託を受けて7月13日から本格的な発掘調査を始め、8月下旬までの予定で行っている。
|
吉野屋遺跡で行われている発掘調査
|
吉野屋遺跡は、100体以上の土偶や火焔型土器が出土する県内でも貴重な縄文時代中期の大集落。古くから縄文土器などが発見され、遠くからも多くの人が表面採集に訪れ出土品を所蔵している。
昭和44年の工場建設に伴って一部発掘調査が行われたが、遺跡の詳しい内容はわかっていない。今回の発掘調査は100平方メートルにも満たない狭い範囲だが、吉野屋遺跡の全容解明につながる調査成果が期待されている。
会場の吉野屋フォーラムは県道212号沿いで、三条市街地からだと石動神社手前の道路左手、越後交通バスの吉野屋停留所が立つ所。
関連リンク
|