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加茂暁星高校男子バレー部が燕市の特別養護老人ホームで車いす清掃などのボランティア (2010.8.21)
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加茂暁星高校=加茂市学校町=の男子バレー部が20日、特別養護老人ホームさわたりの郷=燕市佐渡=で車いす清掃などのボランティア活動を行い、入居者も孫やひ孫世代の高校生との交流を笑顔で楽しんだ。
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特別養護老人ホームさわたりの郷で車いす清掃などのボランティア活動を行う加茂暁星高校の男子バレー部部員
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男子バレー部員は、1年生から3年生まで普通科5人と衛生看護科1人の6人。6月から月に1、2回、社会福祉法人つばめの施設でボランティアをしており、この日が4回目。
5人が参加し、午後2時ころから1時間かけて車いす計12台を清掃したあと、3時過ぎから入居者と茶やコーヒーを飲んで歓談した。
入居者との歓談では、生徒が15人ほどの入所者にお茶やコーヒーを出したあと、お年寄りの輪の中に入って交流。生徒から「おいくつですか?」、「子どもさんは何人くらい?」と話しかけ、入所者もさわやかに接する高校生に「いい男らて〜、いい顔してなさる」と会話が弾み、笑い声があふれた。
その一方で、91歳の男性から戦争に行ったときの話を聞き、現代では考えられないリアルな体験に15歳の1年生は「衝撃的だった」と話していた。
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お年寄りと歓談する孫やひ孫の世代にあたる高校生
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30分余りの歓談のあと、握手でお別れすると「また、おいでください。ありがとね」と再訪のリクエストも多かった。
ボランティア活動のきっかけは今春、同部顧問の教諭から、ボランティアをすることで人の気持ちがわかり、そのことがバレーにも生かされるのではとの思いで、生徒に「Volleyball(バレーボール)」の「V」は「Volunteer(ボランティア)」の「V」でもあるとの勧めだった。
部長の3年生青柳憲治さん(18)は、最初にボランティアと聞いたときには「部活を一生懸命やりたかったので焦りました」と戸惑い、初めは緊張もした。しかし、「やってみると楽しい」、「家のばあちゃんとの接し方もわかった」と、これまであまり話さなかった同居の祖母と話せるようになったという。さらに、ボランティアのおかげかどうかはわからないが、部活動でも9月の県大会に出場が決まった。
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ボランティアに拍手で感謝の意を表す入所者
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施設を運営する社会福祉法人つばめによると、施設を訪れるボランティアも年齢が高くなってきているなかで、入所者の孫やひ孫の世代の高校生のボランティアはありがたいと話していた。同施設への男子高校生の訪問は初めてで、入所者の表情もとても明るかったという。
車いす清掃も通常は夜勤の職員が1日1台程度のペースで掃除していく現状からも、「とても助かった」と職員が話し、喜んでいた。
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