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吉野屋遺跡ドキ土器鑑定団に7人が吉野屋遺跡の出土品を持ち込んで鑑定 (2010.8.21)
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三条市は21日、吉野屋フォーラムで吉野屋遺跡ドキ土器鑑定団を開き、7人が持ち込んだ吉野屋遺跡の出土品を鑑定したほか、同遺跡のお宝ミニ展示会も行った。
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21日開かれた吉野屋遺跡ドキ土器鑑定団で出土品を鑑定する寺崎県立歴史博物館学芸課長
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県立歴史博物館学芸課長の寺崎裕助さんが鑑定博士となって、地域の人など個人が所有する吉野屋遺跡の出土品を鑑定した。
吉野屋遺跡は、100体以上の土偶や火焔型土器が出土する約5,000年から3,500年前の縄文時代中期の大集落。昭和44年に北陸工業の建設に伴って5日間ほどの短期間に一部発掘調査が行われたが、その後の工場造成中にも多数の遺物が出土し、休日などに考古学愛好家などが採集していた。
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お宝ミニ展示会で展示した吉野屋遺跡から出土した土偶など
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現在、吉野屋遺跡の所在地では、一般県道大面保内線(吉野屋拡幅)道路改築事業の工事が行われるのに伴い、県の委託を受けて7月13日から8月下旬までの予定で本格的な発掘調査が行われている。
この日の鑑定には、子どものころ発掘したという男性や畑で拾ったという女性など7人が訪れ、それぞれ1点から30点ほどの大小さまざまな出土品を持参し、寺崎さんが1点ずつ鑑定した。出土品は土器の破片などが中心だったが、矢じりの破片や土器の底、人の顔のような土器の取っ手など貴重な資料となるものもあった。
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吉野屋遺跡から出土した火焔土器
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あわせて行ったお宝ミニ展示会では、吉野屋遺跡で発掘された、火焔型土器などの縄文土器、土偶の頭部や胴体、耳飾り、狩猟や調理具などに使われた石器などを展示。80人が訪れ、展示品をゆっくり鑑賞したり、当時を知る人たちは40年余り経過した発掘当時を振り返ったりしていた。
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