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弥彦温泉観光旅館組合が一般販売を始めた「みにほうき」が若い女性に人気 (2010.8.24)
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弥彦温泉観光旅館組合(河村信之組合長)が宿泊客にプレゼントするノベルティーにと製作したミニチュアのほうき「みにほうき」が好評で、8月に入ってから一般発売を開始。弥彦がパワースポットとして新たな注目を集めるなか、幸せをはき寄せ、安産のお守りにと、若い女性を中心に人気を呼んでいる。
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弥彦温泉旅館組合が一般販売して好評の「みにほうき」
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棒の柄がない「小ほうき」とも呼ばれる卓上用のほうきをミニチュア化した。縦はわずか約6センチしかなく、手のひらにすっぽり収まる小ささ。製作の手間は本物とかわらず、細部まで作り込まれており、消しゴムのかすをはくくらいの用途なら十分に実用性もある。
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大きいように見えて手のひらに載せるとこんなに小さい
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束ねる糸は風水の色にかけて赤、ピンク、黄、黒、紺の5色ある。ひとつ500円で、弥彦温泉の弥彦グランドホテル、名代家、四季の宿みのや、ホテルヴァイスで取り扱っている。
スピリチュアルなエネルギーが集中している場所とされるパワースポットが全国的に人気を集めている。同組合でも弥彦山頂にある弥彦神社の御神廟(ごしんびょう)をはじめ、火の玉石などをパワースポットとしてPRしている。
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「みにほうき」のヒントになった祓戸神社
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そうした取り組みの一環で、祓戸(はらえど)神社に着目。かつて弥彦神社への本街道入り口だった場所にあり、弥彦神社境内全体を見回し、不浄な物の怪(もののけ)が入るのを防いだり、訪れる人の罪やけがれを払い除くと伝わる。
ほうきにも魂をはき集め、邪気を払うといった民間信仰があり、江戸時代には妊婦の腹を新しいほうきでなでると安産になるという「まじない」もあった。
当初、大きなほうきを作って弥彦神社に奉納しようと考えたが、奉納したほうきをどうやって保存するかが問題に。代わりにほうきの木を植えようと考えたが、今度は管理の問題に突き当たり、最後にたどり着いたのがミニチュア化だった。
地元での製作も考えたが、すでにほうきの木の収穫が終わっていたこともあり、京都や奈良へ問い合わせて紹介された東京・日本橋の業者に製作を依頼した。ことしの春先から旅館の宿泊客にノベルティーとしてプレゼントを始めたところ、予想以上に反響が大きかったため、8月1日から一般販売を開始した。
同組合は昨年9月ころからパワースポットのPRに乗り出した。パワースポットを収録したマップは、ことし5月に1万部を製作したが、これも1カ月でなくなり、さらに2万部を増刷。7月16日には「弥彦浪漫パワースポット」の公式ホームページも公開。火の玉石には5月の連休や盆には行列ができ、着実に成果を上げている。
ただ、昨年はNHK大河ドラマ「天地人」や新潟国体、新潟デスティネーションで、県内はかつてない行楽ブームにわいたが、ことしはその反動が出ている。河村組合長は「パワースポットは、まだ宿泊の利用につながっていませんが、これからもいろいろな取り組みで県外へ向けてもアピールしていきたい」と話している。問い合わせは同組合(電話:0256-94-3154)へ。
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