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燕保育園園児によるテープカットで9月19日までの燕市立図書館「長谷川義史 絵本原画展」開幕 (2010.9.3)
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燕市立図書館(五十嵐豊館長)では、9月3日から19日まで「長谷川義史 絵本原画展」を開いており、絵本作家の長谷川義史さんとその妻で同じく絵本作家のあおきひろえさんの絵本原画50点余りを展示している。
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9月3日から19日まで燕市立図書館で開かれている「長谷川義史 絵本原画展」
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展示してる原画は、おじいさんと男の家に雷さまの親子が降ってくる『いいからいいから』から15点、タヌキやゴリラ、カエル、お父さんが腹鼓を打つ『ぽんぽんポコポコ』から15点、「けつえきがたはにいがたけん」など七五調で県名をだじゃれにした『だじゃれ日本一周』から8点。
あおきさんの天真らんまんに学校生活を送る夏に生まれた男の『夏平くん』から16点。さらに1階ロビーには長谷川さんの『てんごくのおとうちゃん』と『ちゅうしゃなんかこわくない』の絵本と下絵を展示し、関連書籍のコーナーも設けている。
長谷川さんは、イラストレーターから絵本作家に転身し、育児、家族、出身地の大阪、だじゃれなどのことば遊びなどの絵本を中心に多く出版。絵のすみずみまで描き込まれた絵本は子どもたちを飽きさせず、人気の絵本作家となっている。
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燕保育園園児によるテープカット
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原画は大半がA3サイズ。ユーモラスなテーマが多いが、印刷された絵本では気付きにくい、さまざまな画材を駆使して多彩なイメージを表現しているのがわかり、長谷川さんが作品に込めた思いが伝わる。
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絵本を読む園児
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下絵はすでに製本された形に仕立ててあるにもかかわらず、出版された絵本と比べると描き込まれた素材は同じでも、構図や文字の配置もまったく変わっており、最後の最後まで試行錯誤を繰り返していることもわかる。
まとまった数の長谷川さんの原画が県内の公共施設で展示されるのは初めて。また、妻のあおきさんの原画とあわせた展示も珍しいという。
初日は3日は午前10時からテープカットを行い、燕保育園の園児41人が来館した。代表の園児2人が色紙を輪にしてつないだテープにはさみを入れて開場。原画は下に文書を添えてあるので、保育士がそれを読み上げながら見学した。
ひととおり見学したあと、保育士が『いいからいいから』を読み聞かせると、子どもたちは夢中で聞き入っていた。
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保育士の絵本『いいからいいから』に夢中の園児
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また、9月10日午後7時から燕市児童研修館「こどもの森」で開かれる。同図書館で絵本の読み聞かせなど子どもの読書会活動を行う「おはなしコロボックル」が主催。長谷川さんがピアニスト大友剛さんとともに来燕し、「絵本作家とピアニカ王子の織り成す不思議な夜」と題して行う。
絵本原画展は月曜と9月16日を除き、火曜から金曜の午前10時から午後6時まで、土、日曜の午後4時まで開く。入場無料。絵本ファーラムは参加費500円で、問い合わせは「おはなしコロボックル」(電話:090-2743-2585)へ。
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