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20日まで燕市産業史料館で「本間秀昭 竹芸展〜竹芸に込めた20年の想い」、海外でも評価される作品群を展示 (2010.9.3)
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燕市産業史料館では、9月3日から20日まで「本間秀昭 竹芸展〜竹芸に込めた20年の想い」を開き、米国でも高い評価を受ける佐渡市の竹芸作家、本間秀昭さんの49点を展示している。
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20日まで燕市産業史料館で開かれている「本間秀昭 竹芸展〜竹芸に込めた20年の想い」
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茶道具として魅力が引き立つ竹芸。花入れや花かご、掛け花入れ、短冊掛け、風炉先びょうぶなどが並ぶ。本間さんの真骨頂を堪能できるが、独創的なオブジェ。「蝸牛(カタツムリ)II」や「風紋」など本間さんの解釈で対象を抽象化し、タケで再構成して見せる。
タケを編むという制約があるなかで、線が面がつくり、さらに面は複雑な三次元の曲面を構成する。タケのしなやかさと強さ、弾力などが組み合わさり、現代的なフォルムとタケに抱く和のイメージが新鮮な驚きを与えてくれる。
竹芸に対する固定観念から大きく飛び出した作品に「すごいわね〜!」と思わず声に出して驚き、どうやって編んであるのか想像もできない細密な技に目を凝らして見入っている。
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転象09-II
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蝸牛II
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本間さんは1959年、新潟県佐渡郡畑野町に生まれた。27歳から家業の竹芸の道に入り、県展や現代工芸展など数々の賞を受けた。2002年からは米国のニューヨークやシカゴ、サンフランシスコなどにも活動の幅を広げる一方、2008年から伝統文化と環境福祉の専門学校の竹芸専任講師として竹芸の普及にも努める。日展会友で現代工芸美術家協会本会員、現代工芸新潟会会員、県展無鑑査。
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天翔
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風紋
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同史料館は2002年にも本間さんの父、本間一秋さんの作品を展示しており、竹芸展はそれ以来8年ぶり。一秋さんは日展で二度の特選や日本現代工芸美術展で会員賞や文部大臣賞を受けている。
5日は本間さんが来館して午後2時から作品解説会を開く。会期中の休館日は月曜の6日と13日、開館時間は午前9時から午後4時半まで。入館料はおとな300円、子ども100円、土、日曜と祝日は燕市内の小中学生とその付き添いの保護者一人が入館料無料。問い合わせは同史料館(電話:0256-63-7666)へ。
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