12日の三条は未明から明け方にかけて大雨が降り、夜遅くにも再び強い雨が降って1日の雨量は累計173.5ミリに達した。
1時間ごとの雨量は、ピークは午前4時の43.5ミリ。午前9時までは休まず雨量を記録し、とくに午前2時から同8時まではずっと1時間に10ミリを超える雨が降り続き、三条市内では各地で冠水が発生した。
日中、雨は収まったが、夜遅くになって再び強い雨。午後10時12.0ミリ、同11時7.0ミリ、同12時0.5ミリを記録し、一日の雨量は173.5ミリになった。
1時間の雨量が40ミリを超えることは珍しい。6年前の7・13水害のときの最大雨量は1時間51ミリ、24時間では208ミリだったので、12日はそれに匹敵するような雨だった。
ただ、7・13水害のときは笠堀ダムでこれをはるかに超える雨が降っていたが、12日は逆に笠堀ダムの方が雨が弱いのが大きな違いだった。
気温は終日、25度前後を行ったり来たりで、最低は午後10時の24.2度、最高は午後5時の26.2度だった。
この大雨で影響が大きかったのは、県央サティ周辺の冠水。広い範囲で冠水して周辺は正午まで通行止めとなり、付近は激しく渋滞した。
ワーナー・マイカル・シネマズ県央では、夜も入り口玄関前に土のうを並べて万が一、冠水しても水が流れこまないよう自衛策を講じていた。
また、12日午後3時現在の県のまとめでは、この大雨で県内では1棟が床上浸水、32棟が床下浸水した。
床下浸水のうち県央地域は三条市の4棟を含む。住家以外では8件の被害があった。
また、そのほかの被害として県央地域では三条市内で道路冠水10カ所と水田400ヘクタール浸水、燕市で道路冠水1カ所、加茂市で住宅裏で土砂崩れ2カ所と林道法面崩壊1カ所、田上町で道路冠水1カ所(最大4カ所)、林道路肩欠壊4カ所、林道法面崩壊1カ所、水田36ヘクタール浸水、畑3ヘクタール冠水、畑7ヘクタール浸水の被害があった。