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山井伸泰氏が三条市長選出馬会見、前回同様に現市長との一騎打ちの可能性高く、山井氏には雪辱果たすリターンマッチ (2010.9.14)
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4年前の三条市長選挙にも立候補した山井伸泰(やまい・のぶよし)氏(63)=三条市興野1=が14日正午過ぎから三条市・ハミングプラザビップ記者会見し、10月31日に投開票の市長選に再び立候補することを正式に表明。前回の市長選と同様、現市長の国定勇人氏(38)との一騎打ちとなる可能性が高く、山井氏にとっては雪辱を果たすリターンマッチとなる。
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会見で三条市長選出馬を正式表明する山井伸泰氏
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山井氏をはじめ、その支援団体「私たちの三条市をつくる市民の会」の会長の村上幸一前三条市議、顧問の内田力コロナ社長、副会長の桜井昭元小学校校長、昭栄通り商店街の箕輪勲男会長、前パルム住宅部会特別委員会委員長の森脇慶二さんの3人、幹事の外山晴一外山産業社長の計7人が席を並べて会見。ほかにも現職の市議会議員や前市議など10数人と支援者など計30人余りが参加した。
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「私たちの三条市をつくる市民の会」の会長の村上幸一前三条市議
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山井氏は、4年前の市長選で心配したことが現実になってきたという思いがぬぐえないとした。当時、中央官僚を三条の市長に引っ張って来ることの危うさ、リスク、もう少し議論してもいいのではと思っていた。
官僚主義の悪しき部分がこの4年で出てきている。独善、秘密主義で、三条市民の考え方や意見にととことんつきあってみようというところがみじんも感じられないと断じ、その象徴としてパルム1と小中一体校の問題をあげた。
「現市長の独断的な、強引な行政運営で地元の危機」と3つの課題を話した。1つ目は三条市が推進する小中一貫教育の一体校建設についてで、「十分な議論をしなかったことがこれだけの問題となっている」と指摘。計画は白紙に戻した方がいいとし、耐震強度の問題もあるので早期の対応が必要とし、全面改築も含め、現地での改修の考えを示した。
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顧問の内田力コロナ社長
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2つ目は入札制度の点検と見直し、3つ目はパルム問題についてで、内山市長の時代に20数億円を投資したのに「わけもわからんうちに更地にされ、わけのわからんところに売られて行く」、「不可思議で納得がいかない」。跡地利用の説明責任はあるはずと述べ、中心市街地の核となる施設の開設も方向として目指すべきとし、事務的に可能であれば、買い手と話すなど再点検して余地があるかどうかから取り組む考えを示した。
ほかに、三条市の総合計画を基本とした町づくりに徹底した市民の意見を反映させるとし、子どもたちを第一にした教育の徹底、景気の雇用対策と地元業者育成強化、中心市街地の再活性化、市民と徹底した議論のなかで協働のまちづくりをはじめ、福祉、農業、文化などの重点項目を話した。
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会見会場
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さらに、出馬の決意については、4年前の選挙でいったん結論は出ており、年齢もあるので距離を置いてと思っていた。
最終的に9月8日に内田顧問らが訪れ、市政が山井氏の心配した通りになったと思っていたところに丁重に熱意ある誘いを受け、「もういっぺんと、熱い思いが火を噴いた」。「この町のリセットを目指しながら、ふるさとだなと実感のこもったまちづくりにまい進したい」と決意を示した。
山井氏は、昭和22年、旧下田村生まれ。中央大学法学部卒業後、金融機関に勤務。県議会議員および国会議員秘書を経て、平成3年三条市議会議員選挙に初当選。連続3期12年間市議を務めて、平成15年4月の県議会議員選挙に立候補して落選。三条市長選挙に立候補し、国定市長との一騎打ちの末落選。10月24日告示、31日投開票の三条市長選に再び立候補する。
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