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三条東高書道部が「書道ガールズ」を思わせるダイナミックな書道パフォーマンス、次は10月9日の三条市展開場式で初披露 (2010.9.18)
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県立三条東高校(須佐尚子校長)書道部(山田里穂部長・部員18人)は、この秋に開かれる第6回三条市美術展(市展)初日10月9日の開場式で、初めて書道パフォーマンスを行う。それより一足早く9月18日に行われた同校文化祭で書道パフォーマンスを披露し、数百人が見学するなかで体全体を使ってダイナミックに大きな筆を走らせた。
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18日の三条東高校文化祭で行われた書道部による書道パフォーマンス
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書道部員は、1年生と3年生が4人ずつ、2年生が10人。体育館の床にブルーシートを広げ、最大で約7×5メートルにもなる巨大な紙を使い、4点の作品を仕上げた。
3年生はスカートで、1、2年生は短パンに黒いTシャツ。Tシャツの背中には白抜きで、顧問の土田希代子教諭の書で、校歌の2番の一節「青春の心一途に」。スピーカーから流れるJポップの音楽でタイミングを合わせ、筆にたっぷり墨汁を吸わせると、一気に集中して筆を走らせた。
書き始めに相撲でしこを踏むように足で床をたたくことも。特注の大きな筆はほうきのように大きく、墨汁を吸うと重さはキロ単位。持ち上げるのは力仕事で、それを思い通りに動かすのは体力勝負。墨が飛び散るのもお構いなしで振り回すように筆を動かした。
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足を踏み鳴らしてダイナミックなパフォーマンス
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約20分かけて4作品が完成すると、生徒の表情は充実感であふれた。ギャラリーでは生徒や保護者数百人が見学し、作品が終わるたびに大きな拍手。目を潤ませている母親もいた。
同部が書道パフォーマンスを行うようになってことしで3年目。そのうわさを聞きつけた三条市から同部へ市展での書道パフォーマンスを依頼し、初めて市展でパフォーマンスを披露することになった。
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土田教諭の書をTシャツの背中に
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このパフォーマンスに向けて夏休みも毎日午前9時から午後5時まで練習を続けた。パフォーマンスに使うサイズだと紙代だけでも1点数千円かかるうえ、教室は紙だけでいっぱいになる。ふつうのサイズの紙でプランを錬り、夏の六日町での合宿では、外に実際のサイズの紙を広げて練習した。
2008年から愛媛県四国中央市で書道パフォーマンス甲子園が行われており、ことしは映画『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園』が公開され、書道パフォーマンス甲子園のテレビ放送も行われた。
同部の発表の場が増えればと、同校でもテレビ出演を目指していただけに、三条市展でのパフォーマンスも喜んで引き受けた。顧問の土田教諭は、書道のパフォーマンスは「日々の練習を頑張らないと書けません」。「外でやるのは初めてなので、みんな張り切っています」と喜ぶ。
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巨大な筆は体全体を使って動かす
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部長の3年生山田さんは、この日のパフォーマンスに「字はなんとも言えませんが、みんな生き生き書いていたと思います」、「合宿で集中して練習しましたから」と納得のできばえだ。
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パフォーマンスを終わってみんなで記念撮影
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3年生は市展のパフォーマンスには出演しないが、山田さんも見学に行く予定。「今まで学校以外へ出たことはありませんが、2年生も慣れてきたので、いろんな人に見てもらえたら自信につながると思います」と後輩に同部の次代を託している。
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