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秘境吉ヶ平・秋の野外コンサートに昨年から倍増の約240人が参加、旧下田村出身のソプラノ歌手永桶康子さんがシークレットゲストに (2010.9.27)
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三条市下田地区の牛野尾谷五ヶ会と吉ヶ平保存会は26日、三条市最奥の吉ヶ平で「秘境吉ヶ平 秋の野外コンサート」を開いた。観客と出演者やスタッフ約240人が参加し、日が傾き始めたころからとっぷりと暮れるまで、時とともに雰囲気を変える野趣満点の自然の演出のなかで、さまざまなジャンルの音楽を楽しんだ。
昨年に続いて、2回目のコンサート。市内外からおとな160人、高校生以下26人の計188人の観客と出演者、スタッフなど50人の計約240人が参加。昨年の倍増以上の盛況だった。
緑を背景にしたステージで、午後3時半にスタート。リセット(ウエストコーストサウンドバンド)、三小相承会(三条太鼓)、ラブイズム(ポップス、ダンス)、オヤジバンド(ポップス、ロック)、帝京長岡高校吹奏楽部、木田英会(民謡・三味線)が次々に演奏した。
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山奥で上がる花火
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プログラムの出演がすべて終わり、午後6時から客席の後ろで6発の花火を上げた。わずかに明るさの残る濃紺の空に鮮やかな光線の花が開き、山奥で見る花火に「きれいーっ!」と歓声が上がった。
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下田出身のソプラノ歌手永桶さんがシークレットゲストに
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てっきりこれがフィナーレと思って観客がステージに向き直ると、ステージにはシークレットゲストが。旧下田村出身のソプラノ歌手永桶康子さんが立ち、ピアノ伴奏で『メモリー』など3曲を披露した。永桶さんは4歳から16歳まで鹿峠で過ごし、飯田小学校、下田中学校を卒業した。
永桶さんにとっては懐かしいふるさと。ステージライトが白いドレスを着た永桶さんを暗闇に浮かび上がらせ、ステージ前には40個余りのタケを割って作ったキャンドルの赤い火が揺れた。永桶さんの圧倒的な声量は、まるで大地や緑に旋律を染み込ませる妖精のようだった。
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