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人間国宝となった玉川宣夫さんに燕市名誉市民の称号を伝達、燕市で10人目、燕地区初の名誉市民 (2010.10.5)
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燕市は5日、先に工芸技術の部「鍛金」で重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝となった玉川宣夫さん(68)=燕市花見=に燕市名誉市民の称号を伝達した。
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玉川宣夫さんに燕市名誉市民称号記を授与する鈴木燕市長
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午前9時から市役所吉田庁舎で伝達式を行い、玉川さんは妻恵子さん(62)と2人でスーツを着て市役所を訪れた。
鈴木力市長は、玉川さんを名誉市民とすることに市議会が満場一致で可決した経緯などを話し、「いろんな形で産業界には暗い話が多いなか、大きな希望の光がともされた」と名誉市民の称号を贈られることを喜び、これからも「後世に残るような作品を作り、市民に勇気と希望を与えてほしい」とさらなる活躍を願った。
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応接室に掲げられた玉川さんの写真
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星野義則議長は、玉川さんと同じ町内に住んでいるので「親近感を覚える」。燕市では10人目の名誉市民となるが、旧燕市の燕地区からは初の名誉市民となることも喜び、玉川さんの「功績と功労が際立っており、行く先々でそういうお話をいただいた」と、地元に明るい話題を提供してくれたことに感謝し、祝福した。
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礼を述べる玉川さん
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鈴木市長から玉川さんに「名誉市民称号記」と記念品の勲章とそれらを納める額を手渡し、玉川さんはあいさつした。
玉川さんは、重要無形文化財保持者の認定の目的ははっきりしていて「平たく言うと年金やるから、わーけもん育てれと」と、職人気質で気取りがない。
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燕市名誉市民称号記と勲章
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名誉市民も「子どもたちに希望を与えるようなそういう仕事をしてくなる方、そういう風にわたし、理解してますんで、もしわたしに何かできることがあれば、どうぞおっしゃっていただきたいと思います」と礼を述べ、できる限りの貢献を約束した。
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席を並べる玉川さん夫妻
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とはいえ、やや緊張気味の玉川さんだったが、開式前にはテーブルに飾られた花を前に夫婦で席を並べている状況に「なんか結婚式みてーらね」と晴れがましさを感じていた。応接室には、これまで9人の名誉市民の写真を額に納めて飾ってあり、この日はすでに玉川さんの写真も飾られていた。
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