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燕市分水良寛史料館で国、県の重文をそろえた秋の特別展「良寛墨宝展」 (2010.10.6)
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燕市分水良寛史料館(西海土寿郎館長)は、5日から11月7日まで秋の特別展「良寛墨宝展」を開いており、書家や歌人としても敬慕を集める越後の禅僧、良寛(1758-1831)のなかでも国指定重要文化財をはじめとした名作の書を展示している。
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11月7日まで秋の特別展「良寛墨宝展」を開いている燕市分水良寛史料館
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同史料館は春と秋に良寛を特集した特別展を開いており、今回は地元の良寛ゆかりの家や収集家が所蔵する15点と館蔵品7点、計22点の良寛の作品を展示。あわせて良寛の師や敬慕者、親交者、親族などの作品も展示している。
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良寛墨宝展のポスター
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目玉はモミジの葉の地模様がある料紙と呼ばれる紙に和歌を書いた作品。燕市国上、五合庵に住んだ後期、50歳代後半から60歳代の作品と思われ、モミジを詠んだひとつは1首、もうひとつは2首の和歌を書いた2枚の料紙を軸装してあり、モミジの文様と自由闊達(かったつ)な良寛の運筆がほかでは見られない趣向を表現しているうえ、良寛の親友の印鑑も押してある国指定重要文化財だ。
さらに「頭髪蓬々(とうはつぼうぼう)」で始まる七言詩の新潟県指定重要文化財や、「三世諸佛」で始まる経を書いた良く知られる作品もあり、良寛の書の魅力を余すことなく披露している。
この展示にあわせて10月30日午後1時半から燕市分水商工会館で全国良寛会の高橋郁子理事を講師に講演会を開き、「良寛さまと貞心尼」のテーマで聴講してもらう。
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11月7日まで秋の特別展「良寛墨宝展」を開いている燕市分水良寛史料館同時にミニギャラリーで開いている
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また、ミニギャラリーでは、11月28日まで「墨彩画 藤井克之展」を開いており、新潟市西蒲区(旧巻町)に生まれ住み、墨彩画を描く藤井克之さんが五合庵や田植え、出雲崎の家並みなど主に地元に取材した作品15点を展示している。
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藤井さんの作品「五合庵」
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午前9時から午後4時半まで開館、休館日は月曜で、月曜が祝日ならその翌日が休館。入館料はおとな300円、学生200円、小中学生100円、ミニギャラリーだけの観覧は無料。
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