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11日までリサーチコアで「設計やと考える家づくりの会」の「ひと味違う作品展」 (2010.10.10)
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「設計やと考える家づくりの会」は10、11の2日間、燕三条地場産業振興センターのリサーチコアで「ひと味違う作品展」を開いており、会員の「設計や」6人がそれぞれが設計した文字通り「ひと味違う」住宅作品のパネル展示を行っている。
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11日までリサーチコアで開かれている「設計やと考える家づくりの会」の「ひと味違う作品展
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メンバーは三条市で建築設計業を営む3人と同じく燕市、見附市、新潟市のひとりずつの6人。それぞれのブースを設けてパネル展示を行ってアピールしている。
平原茂さん=平原設計事務所・新潟市中央区西堀通三番町=は、模型を前に施主、大工と相談し、共通理解を深めるのが得意。採光や複雑な階段の構成も模型で目の当たりにできる。
村越一正さん=翔建築設計・見附市今町3=は、ディテールにこだわった和と洋の組み合わせの妙が見どころ。和風を基本に洋風をデザインしてゆく。
渡辺成由さん=渡辺設計事務所・燕市八王寺=は、ずばり機能美と質実剛健。土木系のユニークな存在で、工場や倉庫を中心に設計活動を展開する。
小林一さん=小林ハジメ設計事務所・三条市興野3=は、施主ととことん話し合って設計のテーマを「土壁の家」、「現代の縁側」などと集約し、それを生かした家づくり。
相馬成男さん=(有)相馬建築設計事務所・三条市居島2=は、和風以外の部屋にも障子を使うなど和風テイストに統一感をもたせ、開放的に使えるつながる空間を構築する。
金子晴俊さん=新建設計・三条市曲渕2=は、パソコンを使った3次元のパース図作成が好評。光と風の入る空間、外からは箱のようでも吹き抜けや中庭のある立体的空間が得意だ。
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ふらりと会場に立ち寄った人も、つい熱中して会意の説明に聞き入る
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このほか、各種公的機関の資料展示や、新築、建て替え、リフォーム、バリアフリー化などに関する無料住宅相談、住宅専門書の展示も行っている。
家を建てようと考えたときに、まずは大手ハウスメーカーへ足を運ぶ場合が多く、地元の設計事務所が選択肢にあがらない、あがっても敷居が高いと思われる現状を変え、気軽に設計事務所に相談してもらう環境をつくろうと同会を発足した。
ことし8月に初めて作品展を開き、それから4カ月たった今回が早くも2回目の作品展。会員の金子さんは、「とにかく覚えてもらえるまで頻繁に作品展を開いていきたい」と言う。
「ハウスメーカーに飽き足りない人に、違う家づくりのアプローチを知ってもらいたい」と願う一方、設計事務所を訪ねる人は「ハウスメーカーに気にいったものがない人が多く、それだけ知識があって、目的がはっきりしている人が多く、逆にそういった手ごわい人にも強みを発揮できる」と胸を張る。
「家づくりにはいろんな条件があり、変形敷地や家族構成への対応にも自信があります」と気軽な相談、来場を呼びかけている。11日は午前10時から午後3時まで開く。入場無料。
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