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三条市下田地区の小学校1、2年生7人が参加して第6回三条市子ども相撲大会で体をぶつけ合う (2010.10.16)
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三条市と三条市体育協会は、16日午後5時から下田体育館相撲場で第6回三条市子ども相撲大会を開き、地元の小学1、2年生7人が参加し、裸で体をぶつけ合った。
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16日に下田体育館相撲場で開かれた第6回三条市子ども相撲大会
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大会の主管は下田相撲連盟(長谷川三男志会長)。同連盟は毎週木曜の夜にここで相撲のけいこを行っており、そのけいこに通っている小学生が参加した。
子どもたちは、裸にまわしやショートパンツだけをつけて土俵に上がり、総当たり戦で競って順位を決めたあと、抜き相撲で連続で3人抜きしたら盾を贈った。
土俵は徳俵もある本格的なもの。見るからに強そうな小兵の力士を思わせる体格のいい子もいれば、線が細いのに巧みな取り口で白星をあげる技巧派もいて、子どもなりにタイプはさまざまだ。
レスリングのようにたがいに手を合わせてなかなか差し手を取れないことが多かったが、中にはがっぷり四つに組んで土俵際でつり出しを競り合い、30秒を超す大相撲になって見ている方が力が入るようなシーンも。見学の保護者は「もう少し!」、「よし、今!」と声援を送った。
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力を出し切って充実感たっぷりの表彰式
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土俵の子どもも、決めてが見つからずにじゃれ合いのようになったかと思えば、力を出し合ううちに比例して勝ちたいという強い意志がむきだしになり、必死の形相になることもあった。
取り組みを終わって表彰後は、土俵の上にビニールシートを敷いて座り、大会の日だけのちゃんこ鍋に舌鼓。さっきまで真剣な顔つきだった子どもたちに、小学校低学年らしい甘えた表情が戻っていた。
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大会後は土俵にビニールシートを広げてみんなでちゃんこ鍋に舌鼓
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かつては各地に相撲団体があったが、大相撲の人気低迷やサッカー人気などさまざまな原因で相撲の競技人口が減り、組織の解散に追い込まれるところが相次いでいる。下田相撲連盟にも同じような厳しい風が吹きつけており、10年くらい前は十数人がけいこに通っていた。
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地元で相撲の火を絶やさないことの大切さを語る下田相撲連盟の長谷川会長
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そうしたなかでも下田相撲連盟の子どもは、ことしの国体新潟大会の小学校低学年部で準優勝を果たし、気を吐いている。毎年開いているこの相撲大会は、子どもたちが日常のけいこの励みにする大切な意義がある。
「やめるのは簡単だけど、1回、解散するとなかなか…」と言う下田相撲連盟の長谷川会長。「だから5人でも3人でも寄って、こうしてやってるんだ」と相撲の火を絶やしてはいけないことを誰よりもよく知っている。大会が終わって「まあ上等、いかったね。けがもないしさ。頑張ったね」と顔をほころばせていた。
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