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クマの異常出没で三条市下田サービスセンターに初めてツキノワグマ被害防止現地対策本部を設置 (2010.10.26)
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クマの目撃や被害情報が連日、寄せられている三条市は25日、目撃情報などが集中する下田地区にある下田サービスセンターに初めて「ツキノワグマ被害防止現地対策本部」を設置した。
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下田サービスセンターに初めて設置されたツキノワグマ被害防止現地対策本部
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同本部は、佐藤忠雄センター長を本部長にする6人体制。これまで、クマの関係は農林課と同サービスセンターを中心として主に職員4人で対応していたが、猟友会に所属する2人の市職員を加え、主に6人体制とした。翌26日からは午前6時から午後8時半まで交代で勤務し、注意喚起や目撃情報などへの対応を強化。通報などの専用電話を26日午後に設置する。同本部の設置期間は同日25日から、降雪や積雪のころとなるクマの冬眠期まで。
下田地区では例年、クマの目撃情報はあるものの、ことしは同センター近くやホームセンタームサシ下田店付近、飯田小学校、五十嵐川下流で清流大橋に近い県道289号線沿いの「ひめさゆりパーク」付近など五十嵐川下流部の住宅地などでも目撃された。さらに24日にはけがはなかったが滝谷地内で男性がクマに襲われている。
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三条市長選の期日前投票所の看板と並んでツキノワグマ被害防止現地対策本部の張り紙を掲示
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10月25日午後3時までの三条市下田地区での目撃情報は、飯田、江口、西中、鹿峠などを中心に90件、5頭を捕獲。下田地区以外では、三条地区の篭場2件、月岡1件の情目撃報があった。住宅近くなどにも頻繁にクマが出没した平成18年は、春から12月18日まで96件の目撃情報があり、計10頭が捕獲されている。
三条市ではクマは警戒心が強く、音に敏感なので、クマの出る可能性の高い場所では自分の存在を知らせるために複数人で行動し、鈴やラジオなどの音を鳴らして歩く、畑仕事など外出するときはクマの活動が活発になる朝、夕を避けるなどの対策を呼びかけている。
また、クマに出会った場合には、慌てず騒がない、大声で叫んだり石などを投げつけて興奮させない、走って逃げない、クマに気づかれたらクマから目を離さずにできるだけゆっくり後ずさりしながら逃げることなどをアドバイスしている。
さらに、同対策本部職員によると、親子のクマほど危険と言う。子グマを守るために親グマが行動する場合もあり、子グマが小さいほど危ないという。また、子グマの近くには親グマがいることが多く、子グマだからと近寄ったりしないようにと話していた。
ツキノワグマ被害防止現地対策本部の専用電話は、「0256-46-5113」と「0256-46-5114」の2回線。ケンオー・ドットコムの携帯サイト(http://www.kenoh.com/i/index.html)には、トップページにこの専用電話を掲載したページへのリンクを張り、出没情報などをすくに連絡できるようにした。
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