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事実上の総決起集会といえる国定勇人氏の個人演説会、地場産センターに3,000人超が集結 (2010.10.26)

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三条市長選に立候補した国定勇人氏(38)の個人演説会が25日午後7時から燕三条地場産業振興センターで開かれた。事実上の総決起集会といえる演説会で、来場者は会場に入り切らず、その数は3,000人超に達し、歴史的ともいえる盛り上がりとなった。

25日開かれた三条市長選立候補者の国定勇人氏の個人演説会

25日開かれた三条市長選立候補者の国定勇人氏の個人演説会

プロジェクターで三条市の概要を紹介するビデオを上映してから、選挙対策本部の池田英夫本部長が開会あいさつ。選挙戦が始まってこれまで9カ所の街頭演説はどこも予想以上に人が集まり、雨の中でも帰る人がなく、「絶対に国定さんは負けない」と確信した。

「あと、本当に5日間でございますが、皆さま方、最後までどうぞ、ご支援をよろしくお願い申し上げまして、絶対に勝たせましょう」と呼びかけた。

続いて会場を暗くして国定氏のPVのような映像を流し、再び照明がともるとステージには国定氏。大きな拍手を浴びて席に着いた。

来賓の激励あいさつで、新潟市の篠田昭市長は、三条市を有力メンバーとする新潟圏域の製造品出荷額は3兆円を超え、仙台圏域の3倍近く、福岡県域の3倍以上になり、環日本海の拠点として新潟、長岡、三条が一緒になればすごい力を発揮でき、「これを次の4年で確立させていただきたい」と、国定氏の2期目への期待の大きさを訴えた。

新潟、三条、見附の3市でスクラムを組み、国から1億円以上を受けてモデル事業「スマート・ウェルネス・シティ」に取り組んでいることや、新潟市の幹部研修の講師に国定氏を招いたことを紹介。「なぜ、今この財産、このすばらしい国定という宝を捨てようという動きがあるんでしょうか。隣りの町から見ていると不思議でなりません」とし、新潟県の宝、全国の宝にしてほしいと求めた。

これ以上ないというくらいぎっしり入った地場産センター

これ以上ないというくらいぎっしり入った地場産センター

長岡市の森民夫市長は、三条は石を投げれば社長に当たると言われ、その力が団結すればすごい力を発揮するが、逆になると「まとまりがない」。だから戦後、三条市で市長を3期12年務めたのは、内山裕一市長しかいないと話を結びつけた。

本格的な環日本海時代が幕開きするなかで、「連携して一緒に発展していかなければならない」、「皆さんの力で国定さんを当選させることは新潟も長岡も盛り上げることになる」と、新潟市、長岡市にとっても必要な人材であることを強調した。

十日町市の関口芳史市長は、三条市の収入役として国定氏の部下として働いた経験を役所の内側から話し、「ボスですけども、わたしのことを非常にたてていただいた」と国定氏の気遣いに驚いた。

合併協議をあるべき姿に変えたいと、就任後、すぐに着手し、リーダーシップをとり、職員を縦横無尽に使ってこの難問を最初に解決したときは、「この人の政治力ってのはすごいなというふうに思いました」。そして応急診療所開設に代表される「電光石火」の「政策のオンパレード」に舌を巻いた。

国定氏には、「能力を引っ張り出す才がある」。「ぜひとも皆さんのお力でですね、国定市政第2ラウンドをぜひわたくしどもにも見せていただきたい」と有権者の正しい選択に期待した。

地元選出の竹山昭二、佐藤卓之県議のあいさつ、国定市政4年間の歩みをプロジェクターで上映したあと、国定氏がハンドマイクを手に決意を述べた。あまりの来場者の多さに感動と興奮から顔をやや紅潮させて目を潤ませ、いつになく高いトーンの声で始めた。

玉の汗で大演説をする国定氏

玉の汗で大演説をする国定氏

「きょう、話をしようと思っていたことをこの場で変えようと思います」と断り、ものづくり、産業基盤、自然環境、農産物などバランスのとれた三条のすごみとその将来について話そうと思ったが、大勢の来場者の顔を見て、「原点であります三条にとってすばらしいパワーの源である“人”、このことについてきょうはお話をしたい」と本題に入った。

すばらしい三条の財産を次世代にしっかりと受け継がせる責任があり、そのためには「しっかりとした子どもたちの教育基盤づくり」が不可欠で、今回の市長選の争点ともなっている小中一貫教育に話を進めた。

小中一貫教育に対するさまざまな不安や懸念の広がりは痛いほど承知しているが、問題は「今の子どもたちが抱えている環境に対して、どうやっておとなたちが教育という形を通じて改善を図っていくのかということの一点に尽きる」。

子どもが減っているのに、いじめや不登校はやや増加傾向にあり、「今の子どもたちの環境にあった形でどうやって克服するのか、真剣に考えた議論のひとつの答え」で、「そういう一つひとつの積み重ねのひとつが小中一貫教育であるということに過ぎない」と問題の解決の結果、小中一貫教育に行き着いた。

しかし、昨年の12月議会で可決された一中学区一体校の基本設計の予算は本来、ことし7月の末には取りまとめる予定だったが、少なからぬ不安や懸念の気持ちをもう一度、整理しようと一時的に基本設計を中断し、「どういうやり方があるべきなのかと、そこの議論からもう一度、入っている」。

「すべての行政課題、とりわけ教育については人を信じるところから始まるんです」、「子どもたちを信じ、その信じている子どもたちが引き続き理想的な教育環境を受けられるような、そういう前向きな、建設的な取り組みのなかでいい形での意見の交換をしていこうではありませんか」と訴えた。

会場を出る来場者にもみくちゃにされながら握手をして送る国定夫妻

会場を出る来場者にもみくちゃにされながら握手をして送る国定夫妻

一方、高齢化は健康で長生きできる夢の実現であり、「すばらしい町になりつつあるんだということ」。三条の真ん中の高齢化は42.8%で、これは「日本はおろか、世界でも、いや、人類始まって最初の先進地が三条市の真ん中にあると、そういうふうに思うべきなんです」という前向きな視点を提供した。

高齢者が明るく楽しく元気よく、健康で長生きし続けるまちづくりをするのに必要なのは、ひとつは疾病対策。応急診療所を開設したが、救命救急センター、そのバックボーンになる数百床レベルの中核病院が県央地域に必要で、「加茂市長と国定がどっちが口げんかで勝つかという、そういう問題ではない」。

経営がいちばんの問題で、国定氏が唯一無二と考える解決方法は「基幹病院と既存の病院のいくつかが、ひとつの経営体になって病院を運営していく」こと。「わたしは必ず次の4年間、この問題について一定の着地点を見いだしていく」と約束した。

明るく楽しく元気よく、健康で幸せで長生きするために、真ん中に歩いて楽しく暮らせるような空間づくりを進めたいとし、それが6月のコンパクトストア開設や1万人の人出だった7月の歩行者天国だった。

最後に「はっきり申し上げます。言われ無き誹謗中傷を含めてこの1カ月間、たくさんちょうだいしております。しかし、わたしは負けない!。なぜなら本日お集まりをいただいております皆さんがいるからです!」と今回の市長選をめぐる不穏な動きにふれた。

「人が人を信じ合わなくてどうするんですか!。この町がしっかり未来永劫、輝き続けるには、まず、皆さんと一緒になって信じ合い、そのうえで建設的な議論を進めていくことではないでしょうか!」と賛同を求めた。

「すべての三条市民を信じ続けることが、唯一無二、わたしに残された道」で、「いかなる誹謗中傷があっても断固として信じ続ける。それが町を発展させていくための原動力になるんだとわたしは確信しております」、「誹謗や中傷で毎日苦しむような、そんな町にわたしはしたくないんです!」。

「どうか人を信じるということ。そのうえによって初めて三条という町は成り立っていくんだということだけ、皆さま方と意識を共有して本日の個人演説会とさせていただきます」と締めくくり、最後は山井太幹事長が国定選対のミッションを朗読、佐藤春男副幹事長の音頭で「勝つぞー!」コール三唱で締めくくった。

会場には来場者が入りきらず、ロビーにまで人があふれたため、急きょ、場内を映すモニター画面をロビーに設置。会場内では立ち見もあり、同センターにこれほどの人が入ったことは見たことがないというくらいの熱気に包まれた。

それにあおられるように、国定氏の顔には玉の汗が光り、どんどん声のボリュームが上がり、知らず知らずのうちに国定氏はステージの前へ前へと足を進め、実に38分にも及ぶ大演説。会場を出る来場者を夫婦で握手して見送ったあとも「いや〜、興奮した〜つ!」と充実感と手応えを感じていた。