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全国的なクマの異常出没で三条市・グリーンライフの10月のクマよけ鈴の出荷数は前年同期比の540% (2010.10.28)

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全国各地でクマの出没が相次いでいるのに伴い、クマよけの鈴の売れ行きが急増。山歩き鈴を取り扱う住・生活関連商品の企画販売、(株)グリーンライフ(外山晴一社長・本社三条市帯織)でも、10月の出荷は前年比5倍以上の想定外の売れ行きとなっている。

山菜鈴や山歩き鈴の名称でグリーンライフが扱うクマよけの鈴

山菜鈴や山歩き鈴の名称でグリーンライフが扱うクマよけの鈴

全国的にはクマに襲われるなどの被害が伝えられているが、そもそもはおくびょうな動物。遠くから音で人の存在を知らせればクマの方から遠ざかってくれる。

そのクマの習性を利用した最も手軽なクマから身を守るツールがクマよけ鈴。腰などに着けて歩くだけで鈴が鳴り、クマがいち早く存在に気付いてくれる。

同社では、山菜鈴や山歩き鈴などの名称で中国産や国内産の鈴十数種類を、年間を通じて企画販売している。同社の取り扱う鈴は、鈴の大きさや数、素材などの違いで約300円から2,000円ほど。クマに人間の存在を知らせることが目的のため、1人でいるときには100デシベル以上の音の大きな方が有効と思われ、真ちゅう鋳物製の深い音色が響くようだ。人が複数や集団でいるときには話し声などの効果もプラスされるようだ。

例年は山菜採りのシーズンの4月末から5月のゴールデンウイーク前後が販売のピークだが、ことしはクマの出没のニュースが伝えられるようになった10月から激増している。

グリーンライフで扱うクマよけの鈴を説明する担当者

グリーンライフで扱うクマよけの鈴を説明する担当者

同社の10月期(10月20日までの1カ月)は8,209個で、前年同期の1,518個の実に540.8%。さらに10月21日からの11月期は、27日までのまだ1週間なのに5,383個を出荷し、すでに前年同期の651個の826.9%に達している。

同社によると、鈴の出荷があるのは、やはりクマが多く出没した2006年以来とのことで、ことしはそれを上回る注文。自治体から学校に配布したいのでと数千個単位での注文もあるというが、品薄で対応しきれない状況も出ている。

これまではホームセンターがメーンの出荷先で、この秋の急激な注文増は想定外。すでに品切れの商品も出ており、慌てて空輸による入荷を手配したが、中国産の入荷に最低でも1カ月半はかかるため、ホームセンターなど従来の販売ルートを優先に出荷しているという。