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燕三条「学生」ビジネスアイデアオーディション2010の入賞者発表会、入賞者がアイデアをプレゼン (2010.11.11)
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燕三条地場産業振興センターは10日、燕三条「学生」ビジネスアイデアオーディション2010の入賞者発表会を開き、最優秀賞1人と優秀賞2人の入賞者を表彰するとともに入賞者からそれぞれのアイデアをプレゼンテーションしてもらった。
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10日開かれた燕三条「学生」ビジネスアイデアオーディション2010の入賞者発表会
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県内の大学に在籍、あるいは三条市か燕市の出身で県外の大学に在籍する学生を対象に、燕三条の新しい展開を図るため、大学生のユニークなアイデアを生かした新しい商品やさまざまなビジネスのアイデア、提案を募集するもので、ことしで3年目。
ただ募集をするだけでなく、アイデアを形にするための企業などの見学会やアドバイスを行ってサポートするのも特徴。ことしは7、8、9月と毎月、ビジネスアイデア作成講座を開いている。
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最優秀賞を受賞した長岡造形大2年大橋さんとアイデアを形にしたモックアップ
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今回は47件の応募があり、入賞者はいずれも長岡造形大学の造形学部で、最優秀賞に美術工芸学科2年大橋摩耶さんの「燕三条の新名物『カトラリーのお菓子』の商品企画」、優秀賞にものデザイン学科3年阿部紗貴乃さんの「ほっとpot〜ティータイムを楽しむようにアロマ・お香をたのしもう〜」、ものデザイン学科3年高崎美帆さんの「カレーラーメンパンとそのパッケージ」に決まった。このほか奨励賞7件を決めた。
最優秀賞のカトラリーは、スプーンとフォークの形のクッキーに、手で持つ部分を除いてチョコレートをかけたもの。燕市の小林工業を見学したときにスプーンの金型を見て、ほかの素材を流し込んだらおもしろいのではと発想した。
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最優秀賞の「燕三条の新名物『カトラリーのお菓子』の商品企画」を形にしたモックアップ
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かわいい形、地場の食材、リピートしたくなるおいしさにこだわり、焼き菓子には新潟の米粉や新潟産の西洋ナシ「ル レクチェ」の果汁入り、チョコレートにも「ル レクチェ」のリキュール入りや新潟のイチゴ「越後姫」のチョコを提案。高級品としてクッキーに旬のフルーツやドライフルーツのトッピング、ナッツやチョコチップの混入という展開も考える。
さらにパッケージの紙箱もスプーンとフォークのイラストにエンボス加工、文字は活版印刷で赤いひもで結ぶデザインまで提案。プレゼンでも菓子、カトラリーにした理由、企画の目的、価格帯、燕三条のこだわりなどを統計データも示し、訴求力も高かった。
大橋さんの「ほっとpot」はアロマと香の両方に使える円をモチーフにしたステンレス製のポットであり、香立て。陶器やガラスで作られた製品が一般的でだが、燕三条ということで金属を素材にした。
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優秀賞の高崎さんの「カレーラーメンパンとそのパッケージ」のサンプル
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高崎さんの「カレーラーメンパンとそのパッケージ」は、パンのなかにカレーラーメンを入れた惣菜パン。アルカイックスマイルでらぁめんをとりこにした色男「カリィ」とカリィ色に染まった釣り目の子「らぁめん」とゆるキャラ風のキャラクターを設定。2人の物語まで構想し、ストーリー性ももたせている。
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左から最優秀賞の大橋さん、優秀賞の阿部さん、高崎さん
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講評で審査委員長のタカザワ企画=埼玉県さいたま市=の高沢彰代表取締役は、このオーディションの応募件数が増え、レベルが上がっていることを喜び、最優秀賞の大橋さんの作品は「まさに学生のアイデア」で、実際の商品開発の参考になると評価した。入賞の3人には高沢さんから賞状と最優秀賞15万円、優秀賞5万円の賞金を贈った。
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