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県道長岡見附三条線のJR信越本線アンダーパスに車の水没防止の水深ライン (2010.11.16)
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三条市西鱈田付近の県道長岡見附三条線のJR信越本線アンダーパスは、強い雨が降ると冠水して車が水没する危険があるため、県は水深が一目でわかるように路面にラインを引いた。
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県道長岡見附三条線のJR信越本線アンダーパスに引かれた水深のライン
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アンダーパスの最深部をはさんで両方向に、路面を横断するラインを引いた。黄と赤の2種類で、黄には「↑水深60cm」、赤は「↑水深100cm」と表示した。
車でアンダーパスにさしかかって雨水がたまっているとわかっても最深部がどれくらいの深さかわからず、勘で大丈夫だろうと判断して突っ込み、中で立ち往生してしまう危険性があるが、ラインによってより正確に水深がわかり、無茶をしないための警告になる。あわせて中央部壁面にも道路標示と同色の赤と黄の点線を表示した。
このアンダーパスはJR信越本線の下をくぐる延長約25mで、道路は5メートルほど掘り下げてある。大雨が降るとポンプでたまった水を排水する仕組みだが、近年の豪雨では排水が間に合わずに水たまりができることがあり、すでにアンダーパスの入り口には、冠水を知らせる電光掲示板やパトランプを設置してある。
今回のライン表示は、道路を管理する三条地域振興局の地域整備部維持管理課のアイデアで10月末ころに設置。同課によると、ほかの県では水没した車内に閉じこめられる事故が発生、市内のほかのアンダーパスでは車が水没したこともあるため、さらなる注意喚起をと「一目で分かる表示にしたい」と考えた。
一般の車が通過できる水たまりは深さ30センチくらいまでで、それ以上になるとドアも開けるのも困難になる。ドライバーの視点からは水深がわからず、水深の深い場所に入ると浮力で車が浮いて進めなくなる。60センチはひとつの目安で、そこまで水深があれば水没する可能性が高い。
大雨が頻繁におきる季節は過ぎたが、電光掲示板の表示などとあわせて役立ててもらえればとドライバーに注意を呼びかけている。
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