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三条市・第一中学校区の小中一貫教育推進協議会と同協議会施設検討部会開催、3カ月間の会議の空白に委員からは不満の声も (2010.11.19)
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三条市が取り組む小中一貫教育で同じ敷地で小学校1年生から中学校3年生までが学ぶ一体型への移行を計画するなか、市民から不安や反対の声が上がる第一中学校区の小中一貫教育推進協議会と同協議会施設検討部会は、18日午後7時から第一中学校で合同会議を開き、事務局から夏の前回会議からの経過報告を受けた。
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18日開かれた第一中学校区の小中一貫教育推進協議会と同協議会施設検討部会
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同推進協議会と施設検討部会の委員30人のうち、25人が出席した。前回の会議は、第13回の推進協議会が7月20日、第12回の施設検討部会が8月25日。それから3カ月たつ間に小中一体校に関する市民の不安の声が大きくなり、反対運動も起こっていた。
推進協議会会長の第一中学校・八幡和男校長はあいさつで、「その後、皆さんのなかでも、会はどういうふうになっているんだろう、どういうふうに進んでいるんだろうという気持ちをおもちの方もおられると思われる」と話し、事務局からこれまでの経過を説明し、委員の見や質問を聞きたいと話した。
市教育委員会の古川聖登教育部長は、あいさつのなかでこれまでの経過を新メンバーになった検討委員会の内容を中心に説明。一体校への反対運動や、反対はしないまでも新しい形態の校舎への不安の声が上がったのは事実で、8月24日の16回の検討委員会では市長から「市民の不安を払拭できるような案をご検討いただきたいと」あり、それを受けて協議を重ねている。
そのなかで、第一中学校区だけでなく広く市民に課題と方向性を知らせるべきということから「課題の整理」をもとに検討が始まったばかりで、、今後の方向性などは「検討委員会でも結論が出ている段階ではない」と繰り返し、「私どもといたしましては今後とも皆さまとともに学校の建設を進めていきたいという思いはまったく変わっておりませんので、今後ともよろしくお願いします」と述べた。
小中一貫教育推進室長による説明に移り、8日開かれた第18回小中一貫教育検討委員会で示された「第一中学校区小中一体校に関する課題の整理について」の案を示した検討資料について説明した。
委員からは、資料についての感想やさまざまな意見が述べられた。また、「今日に至るまで委員には何の連絡もなかったことは大変遺憾(いかん)なこと」、「謝るのが当たり前」、「さまざまな反対があった中で白紙に戻すべき」と会の運営について事務局の教育委員会に対しての厳しい意見もあった。
また、傍聴人が23人と多く、会場の図書館はぎゅうぎゅう詰め。年配の女性が目立ち、委員の発言で小中一体校への反対を思わせる意見に拍手したり、「ちょっと発言いいですか」と何度も手を上げる人もいた。
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