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燕市・東町集会所に地元自治会が初めてのイルミネーション、自治会長の遺言を実行 (2010.11.25)
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中ノ口川に架かる燕市・佐渡橋の右岸側たもとの東町自治会は、経済や社会に暗い問題が影を落とすなか、少しでも明るい気持ちになってもらえたらと、東町集会所を初めてイルミネーションで飾り、地元の人たちはもちろん、通りかかるドライバーの目を楽しませてくれている。
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燕市・東町集会所を飾るイルミネーション
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東町集会所は、JR燕三条駅方向から佐渡橋を渡る手前の左の道路沿いにある。交通量が多く、イルミネーションの目立ち度は抜群だ。
光源はLED。2階建ての集会所の輪郭を描くように黄のイルミネーションをはわせ、正面にはすだれ状カーテンのように垂らし、植木にはネットのように青いイルミネーションで覆い、壁には星と放射状のイルミネーションで飾る。
14日に地元の子どもたちを集めて点灯式を行った。毎日午後4時半から10時半ころまで点灯し、来年1月いっぱいまで点灯を続ける。
集会所をイルミネーションで飾ろうという話は昨年、持ち上がった。計画を進めたが、10月半ばころだったため、クリスマスが迫ってイルミネーションが手に入りにくく、翌年に持ち越すことにした。
そしてことしの夏を過ぎた9月8日、自治会長の亀山勇さんが75歳で亡くなった。亀山さんは2度にわたって通算9年半、自治会長に就いた。もちろん亀山さんもイルミーションの計画に携わった中心人物のひとり。華美なイルミネーションは自粛しようかという話もあった。
しかし生前、亀山さんからイルミネーションの事業をしっかりやるようにと任されていた若手が、イルミネーションは亀山さんの遺言のようなものなので、やらせてほしいと願い出て、計画通り行うことに。その若手と電気工事業者の2人でイルミネーションを設置し、亀山さんの遺志を継いだ。
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自治会長代行を務める副自治会長の高桑さん
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亀山さんが亡くなってからは、副自治会長の自営業高桑等さん(69)が自治会長代行を務めている。高桑さんは、自身のスケジュール帳が高桑さんが亡くなってから真っ黒になったのを見せ、自治会長の忙しさをあらためて実感した。
高桑さんは亀山さんについて「われわれのできねーことを、ぱっぱぱっぱとやる人だった」と言い、「町内にはもったいない人が亡くなった」。せっかくのイルミネーションなので毎年、少しずつ買い足してさらに豪華なイルミネーションになることを願っている。
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