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旧3市町村の枠組みを残していた三条市消防団が正式に統合され、結団式を行って新組織をスタート (2010.12.6)
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1日に三条、栄、下田の3消防団体制を統合した三条市消防団(長谷川作雄団長)は5日、三条市厚生福祉会館で結団式を行い、消防団員など400人余りが参加して新たな出発に一致団結し、さらに士気を高めた。
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旧3市町村の枠組みが残っていた三条市消防団の組織統合に伴う結団式
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平成17年の市町村合併以来、続いてきた3消防団体制を報酬や規律、制服などを統一し、12月1日に統合して1消防団体制となり、「三条市消防団」が誕生した。
1消防団、3方面隊、22分団の編成で、定員1,346人。団員の内訳は消防団長1人に各方面隊が三条563人、栄382人、下田385人、さらに新設された本部付きの女性隊が15人。3市町村で最も古い三条市消防団発足から63年目の大きな改革となった。
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国定市長から消防団旗を受ける長谷川団長
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分団旗などの授与
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結団式には429人が列席し、国定勇人市長から長谷川団長に消防団旗を授与、長谷川団長から3方面隊長に方面隊旗、3方面隊長から22の分団長に分団旗、さらに、ラッパ隊、女性消防隊にそれぞれの旗を授与した。
消防団旗は今回の統合にあわせて新調。えんじ色の地に中央に消防団章のサクラの花、金色の刺しゅうで「三条市消防団」とある。
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ギャラリーにはラッパ隊
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国定市長はあいさつで、この日は「三条市消防団として新しいページが開かれ、今後は皆さんの消防団活動が歴史を刻んでいくといった記念すべき日」で、消防団は地域防災の中核組織であり、地域住民から最も頼られる組織と存在意義の重要性を話した。
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訓示を行う長谷川消防団長
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「さらに消防団員としての自覚と責務を認識され、1消防団としての連帯感の元地域住民の安心、安全の確保に努めていただきたい」と求め、初めての女性団員の入団、女性消防隊の発足には、消防団のイメージアップへも期待した。
長谷川消防団長は訓示で、「ますます多種多様化する任務に対し、それぞれの方面隊が結束し、消防団の基本精神である『自らの地域は自らで守る』という崇高な郷土愛の精神により、積極的にまい進してまいる所存」と決意を述べ、団員には「本日の記念すべき日を新たな門出とし、ここに消防団員の責務の重要性を再認識し、融和と団結と旺盛な士気のもと市民の信頼の負託に応えられるよう、全力で職務に精励されますよう」と求めた。
400人余りの人がいるとは思えないような静けさの会場には、ぴんと張りつめたような緊張感が伝わる空気で、団員はじめ参加者すべてが災害や火災などへの対応に気を引き締めているようだった。
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