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全国削ろう会製作の2011年カレンダー50部を三条削ろう会から三条市に寄付 (2011.12.7)

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三条削ろう会(馬場政行会長)は6日、上部団体の全国削ろう会が製作した2011年カレンダー50部を三条市に寄付した。のみなどの道具を作る全国の鍛冶職人の製品や仕事場の写真でつづるカレンダーで、三条の鍛冶職人4人も登場している。

左から国定市長、三条削ろう会の馬場会長、役員の明間さん

左から国定市長、三条削ろう会の馬場会長、役員の明間さん

午前10時半に三条削ろう会の馬場会長と役員の明間隆三さんの2人が市役所を訪れ、カレンダー50部を国定勇人市長に渡した。

馬場会長がカレンダーの内容を説明。カレンダーに登場する職人12人のうち4人が三条市から選ばれ、カレンダーの説明にも「三条」の文字がある。県内からは与板からも2人、ほかには兵庫、広島の職人を掲載し、馬場会長自身もカレンダーに掲載された。市では、寄付を受けたカレンダーを三条鍛冶道場をはじめ関係施設で使い、残りの使い道は検討している。

全国削ろう会が製作した2011年カレンダーの馬場さんの玄翁「洞心斎 正行」の写真が使われた8月のページ

全国削ろう会が製作した2011年カレンダーの馬場さんの玄翁「洞心斎 正行」の写真が使われた8月のページ

全国削ろう会は、3年前からカレンダーを作成し、今回が第3弾。5,000部を発行、1部1,500円で販売し、ドイツやイタリア、アメリカなど海外のファンにも販売している。

カレンダーはA2判サイズ。月1枚、表紙を含めて13枚で各月に職人が作ったのみやのこぎりの写真とそれらを作る鍛冶職人を顔写真で構成する。

表紙は名工、三代目市弘ののみが飾る

表紙は名工、三代目市弘ののみが飾る

撮影は、超一流といわれる宮大工で全国削ろう会会長も務めた杉村幸次郎さん。道具を使う立場でもある宮大工の厳しい目線と妥協のなさで被写体を選定し、撮影した作品は作り出す鍛冶職人や道具への敬意と愛情なども感じさせる。

製作の途中や工場の製作現場で撮影した写真がほとんど。カレンダーの印刷も妥協せず、背景の色だけでも何十回もやりとりするほどこだわった。カレンダーで紹介されている三条市の職人のタイトルなどは次の通り。敬称略。

  • 2月「田斎」=田斎明夫
  • 3月「三代目國慶」=池田慶郎
  • 6月「山弘」=岡山猛
  • 8月「洞心斎正行」馬場政行