「チキン戦争」参戦？、「いい湯らてい」初の本格的テークアウト商品としてクリスマスチキンを開発、予約開始 (2010.12.9)

「いい湯らてい」が「チキン戦争」に参戦！ー。というのは大げさだが、三条市南五百川、八木ヶ鼻温泉「いい湯らてい」は、初めての本格的なテークアウト商品としてクリスマスチキンを開発し、予約受け付けを開始した。

「いい湯らてい」正面玄関前の職員手作りの薬マスツリーの前でクリスマスチキンのポスターを掲げる職員、右は椿料理課長

予約した人に12月23、24、25の3日間、同館でクリスマスチキンを引き渡す。メニューは「ファミリーパックチキン」の5ピース（980円）と9ピース（1,680円）、「半羽鶏唐揚げ（カレー味）」（780円）、そして「プレミアムローストチキン」の4品だ。

唐揚げは「外はカリッと、中はジューシーにとこだわりました」、「冷めてもおいしく食べられるように考えました」と椿保男料理課長。チキンを漬け込む特製ダレがポイントだが、その内容は「企業秘密」。商品開発に約2カ月を費やしただけに、味には自信満々だ。

カレー味の半羽鶏唐揚は、地元でカレー味のチキンがおなじみで、三条はカレーラーメン発祥の地であることからラインナップし、「特製スパイスが決め手」、「何人前!?と驚くボリューム!」とPR。そして豪華な「プレミアムローストチキン」は30羽限定で、一羽をじっくりとオーブンで焼いたプレミアムチキン。中には子どもたちが好きな軟骨団子入りで、こりこりした食感が楽しめる。

クリスマスチキンのちらし

同館にとって、家族で過ごすことが多いクリスマスは閑散期。利用者を呼び込もうとイベントを企画したこともあるが、目に見えるような成果は上がらなかった。それなら入館者を増やすより、家で過ごす家族のためのごちそうを提供しようと発想を転換した。

販売は4品で計560食を見込む。8日は地元下田地区に新聞折り込みを広告を入れて予約受け付けを本格化。翌9日までに早くも70食の予約注文があり、スタートは順調だ。

クリスマスといえばケンタッキーフライドチキンが定番だったが、マクドナルドがことし初めてクリスマス用チキンに参入すれば、ケンタッキーフライドチキンもクリスマス用のローストチキンのキャンペーンを展開するなど「チキン戦争」が熱い。

もっともクリスマスチキンは需要が供給を上回り、希望した日に手に入らないことが多いだけに、選択肢が増えるのはありがたい。

下田地区以外に住む人には、商品を取りに行くのに同館が遠いのが難点だが、渡辺広幸フロント・企画担当課長は、「家族で温泉に入ってから、チキンを持ち帰ってもらえれば最高」とにっこり。

これが成功すれば、クリスマス以外でも同様のテークアウトの企画が考えられるだけに、同館にとってクリスマスチキンにかける期待は大きい。

ことしは正面玄関前に高さ3.5メートルもある豪華なクリスマスツリーを飾った。511個のペットボトルで内側にLED照明を仕込んだもの。職員が創作した手作りツリーで、「クリスマスもいい湯らてい」のイメージづくりも演出している。

予約の申し込みは、12月19日までに、ちらしの裏にある申し込み用紙に記入してファクシミリ（0256-41-3012）送信するか、同館へ直接、届ける。申し込み用紙がなければ電話（0256-41-3011）でも受け付ける。