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三条市で昭和初期の医院をリフォームした手芸用品と雑貨の店「Mercerie Plus BonBon」 (2010.12.10)

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三条市旭町1地内の昭和初期に建てられた医院跡を店舗にリフォームした個性あふれる手芸用品と雑貨の店の「Mercerie Plus BonBon(メルスリー プリュス ボンボン)」(富川幸恵代表)が、注目を集めている。

「Mercerie Plus BonBon」の店内

「Mercerie Plus BonBon」の店内

昭栄大橋を嵐北へ渡り、パルムを過ぎて間もなくの左側。伊藤医院だった昭和2年建築の建物を活用し、ことし4月にオープンした。手芸関係のイベントに出店することもあるので、口コミで市外から訪れる人も多いが、交通量の多い通り沿いなので何の店かと気になっているドライバーも多い。

以前から手作りの雑貨などを製作する富川代表(39)は、同店を企画した加藤はと子さん(35)と2人で昨年、渡仏。パリの手芸店に刺激を受け、フランスのカラフルな手芸店をイメージして店づくりを進めた。

建物の外観は昭和2年建築の医院そのまま

建物の外観は昭和2年建築の医院そのまま

店名の「メルスリー」はフランス語で「手芸屋」、「プリュス」は英語の「プラス」の意味で手芸用品だけではないプラスアルファの店、「BonBon」は「ボタン」と「リボン」といった言葉をかけた。

店内には、フランス製のボタン、イギリスのリバティ生地、布リボン、ワッペン、ファスナーなどの素材をはじめ、ワンピースやストール、バッグなど手作りの完成品、リバティ生地のミニバッグやティッシュケースなどの同店オリジナルの手芸キット。キッチンウエアのカップや鍋も並ぶ。

代表の冨川さん

代表の冨川さん

「この生地で、ここをこうして、こんなふうに作ってほしい」という要望や、思い出のある子ども服を人形の服にしてほしいといった客の要望を形にするオーダーメードやリメークにも応える。

シャンデリアの下にクリスマスツリーでムード満点

シャンデリアの下にクリスマスツリーでムード満点

建物のリフォームは、照明器具の設置と一部の床の張り替えたくらいで、医院時代のアンティークな雰囲気をそのままに生かした。受付窓口やアーチ型にくりぬかれた壁や飾り窓、木製のドア、つくりつけの棚にカラフルなボタンや生地をディスプレー。一画は貸しスペースに利用し、展示会や教室も開いている。

店内を見渡していると、自然に自分が商品をどう使おうかと考えてしまうような品ぞろえで、「なんとなくふらっと立ち寄り、何か作りたくなるようなお店にしたい」、「手作りを身近に楽しんでほしい」と富川代表は言う。

「一からではなく、アクセントにリボンやワッペンをつけたりするだけ、同じ物でもほんの少し手を加えただけで自分だけのオリジナルになります」と、裁縫の苦手な人、子どもや男性もアイデアしだいで楽しめると、挑戦を勧める。

店内のおしゃなディスプレー

店内のおしゃなディスプレー

また、三条や燕には、はさみなど手芸の道具やキッチンウエアにすばらしい製品がたくさんあり、店内にも地元の工具メーカーのはさみや大工道具メーカーのエプロンも並べる。チャンスがあれば女性の感覚を加えたコラボレーションができればとも話している。

燕三条のモノづくりは、男性的な金属関係のイメージも強いなか、扱う素材や切り口も違うが、同地域では新たなモノづくりのお店のひとつだ。営業時間は午前10時から午後6時。店舗裏に4台分の駐車場がある。問い合わせは同店(電話:0256‐46‐0057)へ。

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