8月スタートしたメイド・イン・ツバメ認証事業で16社の40点を認証 (2010.12.22)

技術やデザインで世界と勝負する燕商品のブランド力を中小企業へも波及させようと、ことし8月に燕商工会議所（山崎悦次会頭）がスタートした「メイド・イン・ツバメ認証事業」で、22日行った審査会で新たに1社の6点を認証し、これまでに認証された燕商品は16社の40点となった。

22日の審査会でメイド・イン・ツバメに認証されたは、ワダコーポレーションのカトラリー

22日に審査したのは、ワダコーポレーション＝燕市大関＝の「お助けスプーン・お助けフォーク」、「無地レンゲスプーン」、「カップスープ用スプーン」など6点で、それらすべてを認証した。

金属加工のまちとして知られる燕市でも、ブランド力をもつ企業は一部の大手に限られる。原産地が燕であることを公的機関が認証する「メイド・イン・ツバメ」をブランドとして育てることで、独自にブランドを構築することが難しい中小企業でもメイド・イン・ツバメの認証を受けて、他国との差別化や品質の高さをアピールできるというわけだ。

メイド・イン・ツバメの基本ロゴ

商標や知財の専門家、新潟大学社会連携研究センターの松原幸夫教授を委員長に、燕の洋食器デザインをリードし続ける荒澤紀一デザイン事務所の荒澤紀一代表など8人を委員に認証委員会を構成。8月の事業開始から月1回、審査会を開いて認証している。

原産国表示は商品によっても基準が異なり、メイド・イン・ツバメもどこまで燕で作れば原産地を燕とできるか、線引きが難しい。ハードルを上げれば申請が減り、下げればブランド力の低下につながる。審査を続けるなかで、適正な基準のすり合わせも行っている。

横組ロゴバリエーション

これまで申請を受理する段階で認証が難しいものは受けていないこともあり、申請に必要な資料の不足などで保留、次回の審査会に回したものはあるが、申請を受けたすべての商品が認証を取得。同商議所が企画したビアゴブレットなど3点を認証したのを皮切りに、認証は16社の40点になった

「燕のブランド力を利用してもらえるのがいいところ」と同商議所の高野雅哉参事は認証のメリットをアピールする。認証が増えればブランドの魅力が増え、「見本市などメイド・イン・ツバメのアイコンでどこへでも出ていこうと思っています」とブランド力向上に努めている。

また、それまで同商議所とほどんと接点のなかった企業からの申請が「隠れた燕の名品」の発掘にもつながっており、気軽な申請を呼びかけている。

申請手数料は1点につき、シリーズは10点まで3,000円、それを超えたら1点につき500円の追加と格安。どこの工場でどのような工程で生産しているかの資料作成が必要だが、秘密は厳守する。詳しくは同商議所（電話：0256-63-4116）へ。これまでに認証を受けた40点は次の通り。

関連リンク

• メイド・イン・ツバメの認証申請を開始しました！ - 燕市産業観光ガイド -（新しいウィンドウで開く）