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三条市本成寺公民館「せいかつ塾」で三条鍛冶道場の包丁研ぎ体験教室 (2010.12.24)
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年の瀬を迎えて正月料理をは切れ味のいい包丁でと、三条鍛冶道場の包丁研ぎ体験教室に包丁を持ち込む市民が増える。三条市本成寺公民館の「せいかつ塾」も23日、同講座の一環で受講生6人がマイ包丁を研ぎ直した。
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三条鍛冶道場で行われた本成寺公民館の「せいかつ塾」の包丁研ぎ講座
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同道場のオープン以来、休館日の月曜を除く毎日、包丁研ぎ体験教室を開いている。持参した包丁を指導者の手ほどきを受けて、自分で研ぐもので、参加費は本来1回300円のところ、現在はPRのために無料にしている。
目の細かさの違う何種類もの砥石(といし)をはじめ、必要な材料がすべてそろい、1時間ていどの作業で、なまくらな包丁が新品同様の切れ味を取り戻すとあって、市内外の大勢の受講がある。
23日は三条市本成寺公民館が開設している生活に役立つ講座「せいかつ塾」の一環で、同道場で包丁研ぎが行われた。講座ではこれまで懐石料理作りや和食マナー、飾り寿司作りなどを行っており、包丁研ぎの今回は応募した受講生6人が参加した。
自宅から包丁2本ずつを持参し、研ぎ方の座学のあと実習。鍛冶道場の指導者の説明を聞き、包丁を寝かせて両手を添え、砥石の上を前後させて研いだ。
74歳の男性は、「子どものころ小刀を研いでいたからできると思って何十年ぶりに自宅で包丁を研いでみたら全然、切れなかった」と参加した。「ここに来て、なるほどなと思うことがたくさんあった。楽しいです」と子どものころの記憶を思い出すように研いでいた。
60歳の女性は、刃物を扱うことから「初めは怖かった」が、「リズムに乗ってくると、何も考えないで無心になり、精神統一までできるみたい」と思いがけないおもしろさも体験。受講者は道場の施設の存在を知っていても訪れたのは初めてで、家に帰って切れ味を確かめるのが楽しみ、切れ味が落ちたらまた来たいなどと話していた。
同道場は年内は28日まで開館(27日は休館日)、新年は1月4日から。包丁研ぎ体験教室は、午前中は9時から11時まで、午後は1時から4時までで、申し込みの必要はなく、参加したい人は直接、包丁を持参して出向く。会場にストーブがあるが、冬場は寒いので厚着した方がいい。問い合わせは同道場(電話:0256-34-8080)へ。
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