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栄スマートインターチェンジの供用開始は遺跡調査の延長で予定より数カ月遅れの平成24年度の早い時期に (2010.12.25)
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栄スマートインターチェンジ(仮称)地区協議会は24日、三条市役所で第3回協議会を開き、高速道路の栄パーキングを活用したスマートチェンジ(ETC車線用)の整備事業に伴って行われた遺跡発掘本調査の調査範囲の大幅増加により、平成23年度末としていた供用開始を平成24年度の早い時期と数カ月遅れになることが報告された。
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24日開かれた栄スマートインターチェンジ(仮称)地区協議会の第3回協議会
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同協議会は、三条市の吉田実副市長を会長に、国土交通省北陸地方整備局長岡国道事務所長をはじめ、三条地域振興局地域整備部、東日本道路(株)新潟支社、三条商工会議所、栄商工会、下田商工会、三条市自治会長協議会の委員11人で組織し、平成21年2月に第1回を開いている。
今回は、栄スマートインターチェンジ整備事業の事業経緯と実施状況についての報告、今後の計画、周辺道路網の整備についてを議題とした。
報告では、4月に県が実施した遺跡試掘調査の結果、下り線で本発掘調査の必要性が確認され、8月から10月末までの予定で行われたが、調査範囲、調査機関、調査費用の大幅増加の結果、期間を2カ月延長し12月末までの予定で行った。
そのため供用開始の時期も遅れ、会長の吉田副市長は「供用開始は平成24年度の早いころ」としたが、天候などの状況によって変更もあり、できるだけ早い供用開始を目指すとした。また、現時点では平成24年の夏ころには開始したいとの考えを示している。
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栄スマートIC整備事業に伴う遺跡発掘本調査の資料
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また、発掘された遺跡(上道下西遺跡・かみみちしたにしいせき)は、縄文時代の終わりころ、平安時代、中世・室町時代の3つの時代の3つの層が存在。縄文ではたて穴式住居のあとがあり、これまで市内では下田地区の小高い場所で発見されていたが低地での発見は珍しい。さらに、ほかの2つの時代の層からは、県内でも珍しく、三条市では初めてとなった貴重な「水田」の遺構が発見された。
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