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三条商工会議所の会員新春の集いに過去最多の450人が出席、冷えた経済環境のなかでも斉藤新会頭が熱い決意を示す (2011.1.16)
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三条商工会議所(斉藤弘文会頭・2,361会員)は15日、ハミングプラザVIP三条で平成23年三条商工会議所「会員新春の集い」を開き、泉田裕彦県知事はじめ来賓や会員など過去最多の約450人が出席し、斉藤新会頭のもと新たな決意で新年をスタートした。
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平成23年三条商工会議所「会員新春の集い」
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斉藤会頭は昨年、渡辺勝利前会頭から会頭職を引き継いだ。演壇の上の看板には、職員が考えた「笑顔と感謝 市民の感動を共有しよう」のスローガンを掲げ、斉藤会頭は就任後初の年頭あいさつを行った。
斉藤会頭は、会場を埋めた今までにない多くの参加者に礼を述べるとともに、新しい体制に対する期待感の表れと受け止めた。期待感が大きいほど、それに応えられなければ恐ろしいほどの失望感を与えるだけに、この期待感を信頼感に変えて初めて頼りになる三条商工会議所と言われるのであり、執行部、職員とともに全力を尽くすとした。
現在の産業界を取り巻く厳しい環境を打破するにはイノベーションやチェンジが大切だが、「その前に『気づき』ということがいちばん大事」で、「気づくこと。今の世界情勢の流れ、経済の流れ、人の心の流れ、そういったものを気づいてこそ、はじめてチェンジもイノベーションもできると革新している。簡単なようで難しいこと。日々の切磋琢磨(せっさたくま)しないとなかなか難しい」。
自身も「社員が本気になってもらえるような会社づくり。これしか生き残れる道はないと気づいた」と述べ、「これからは気づきの時代です」。会議所も会員と密なる会話で気づく努力をし、同時に会議所自身も会員からいろんなことを気づいてもらえるような情報発信をしていくことを約束し、期待感を信頼感にすると誓った。
昨年に続いて2回目の出席の泉田知事が祝辞。泉田知事は、斉藤会頭のあいさつにあった企業家魂を三条商工会議所会員からも追従してほしいと求めた。
行政は、一定水準以上の努力をしたときに報われる社会をつくって行かなくてはならず、「もう一度敗戦の中から立ち上がってこの日本を世界第2の経済大国に押し上げた起業家精神を呼び覚まし、みんなが安心して暮らせる、夢をもって暮らせる社会を築きあげていきたい。これを目標に1年、頑張っていきたい」。
県はマイナス金利の導入で「設備投資でリスクをとった人に頂いた方金利を差し上げるという制度を入れた」、「ぜひとも安心して経営して新たな時代をチャレンジしていく起業家精神をもう一度呼び戻したい。そういう政策を展開していきたい。努力をした者が報われ、明日が開けていく年にしたい」と力を込めた。
さらに、今、必要なのは増税ではなく、「名目の経済規模に対する借金比率を下げること」と持論を展開し、「我々の生きている時代、敗戦当時に比べればはるかに恵まれた環境にある。こういったことを確認をして、皆さま方もすばらしい年にしてまいりたい」と締めくくり、ポジティブなあいさつで会場を盛り上げた。
菊田真紀子衆議院議員、国定勇人三条市長の祝辞のあと、花柳流日本舞踊教授花柳雅鶴さんによる祝舞、下村喜作市議会議長の発声で乾杯を行い、祝宴に移った。
ここ数年380人から400人近くだった出席者数は今回、約450人と大幅増。新会頭、新体制でのスタートだったことや、初めて開催案内をすべての会員事業所に郵送したことなどが影響したようだ。会場は44の円卓とステージで通路の余裕もないほどぎっしり。途中からは冷房を入れたというが、立っていると汗ばむほどで、この日ばかりは冷え込む経済とは裏腹に熱気にあふれていた。
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過去最多の約450人の参加者でぎっしりの会場
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