燕市が2月1日から子宮頸がん予防ワクチン接種費助成事業のスタートを前に1月下旬、市内3会場で子宮頸がんと予防ワクチン説明会 (2011.1.19)

燕市は、2月1日から子宮頸がん予防ワクチン接種費助成事業をスタートし、ワクチン接種を無料化するのに伴い、1月24日、26日、28日の3日間、市内3会場で子宮頸がんと予防ワクチン説明会を開くので、市内の小学6年生から中学3年生までの保護者に参加を呼びかけている。

対象者に郵送、あるいは説明会で配布する子宮頸がん予防ワクチン接種のパンフレット

説明会の日程と講師は、24日午後7時15分から8時半まで燕市吉田保健センターで渡辺医院・渡辺重博院長、26日の同じ時刻に燕市分水保健センターで本田医院・本田修司院長、28日午後7時20分から8時35分まで燕市中央公民館でうえだクリニック・上田昌博院長で開く。

子宮けいがんは国内で1年に約15,000人の女性がかかり、性交渉の低年齢化もあるのか、最近は2、30歳代の女性で急増している。子宮頸がんの原因は、発がん性ヒトパピローマウイルス（HPV）。だれても感染するありふれたウイルスで、子宮頸がんになるのは感染者の1%にも満たないと言われる。

発がん性HPVにはいくつかタイプがあり、子宮頸がん予防ワクチンは16型と18型の発がん性HPVの感染を防ぐ。この2つの型で日本人子宮頸がん患者から見つかる発がん性HPVの約60%を占めるだけに、子宮頸がん患者の大幅な減少が期待できる。

子宮頸がんと予防ワクチン説明会開催のちらし

助成事業では国が子宮頸がん予防ワクチン接種費の2分の1を助成し、残り2分の1を市が助成することで無料になる。市は弥彦村の1機関を含む市内27の医療機関と契約し、1回のワクチン接種費は予診などを含めて15,939円。ワクチンは半年間に3回の接種しなければならず、助成を受けなければ3回で5万円近くかかる。

契約医療機関以外で接種を受ける場合も助成を受けられるが、接種の7日前までに健康づくり課か吉田、分水の保健センターへ申請が必要で、事前申請しないと助成対象外になる。いったん医療機関の窓口で全額を支払った後、15,939円を上限に助成するが、詳しくは問い合わせる。

日本国内では2009年10月に認可された新しいワクチンでもあり、子宮頸がんの基礎知識と予防ワクチンについて正しい理解を深めてもらおうと説明会を開くもの。子宮頸がん予防ワクチン接種費助成の接種対象は市内中学1年生から高校1年生までだが、説明会は来年度からその学年になる小学校6年生から中学校3年生まで1,492人の保護者が対象になる。

ワクチンでは子宮頸がんを治すことはできないこと、ワクチンを接種しても定期的な子宮頸がん検診を受けることが求められることなどについても専門医から聞く。

対象者には同事業の案内を郵送しており、大勢の参加を呼びかけている。問い合わせは健康づくり課健康推進係（電話：0256-63-4131）か燕市保健センター（電話：0256-63-4001）、燕市吉田保健センター（電話：0256-93-5461）、燕市分水保健センター（電話：0256-98-6112）のいずれかへ。契約医療機関は次の通り。

関連リンク

• 子宮頸がんワクチン接種費用の助成制度について（新しいウィンドウで開く）