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IDSデザインコンペティション2011のIDS大賞は三条特殊鋳工所が初の2年連続受賞、受賞作は「IMONO 両手鍋」 (2011.1.20)
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(財)にいがた産業創造機構(NICO)と県は20日、燕三条地場産業振興センターで「IDSデザインコンペティション2011」の審査を行い、最高賞のIDS大賞に三条特殊鋳工所=三条市=の「IMONO 両手鍋」に決めた。同社は昨年も大勝を受賞しており、ことしで21回を数えるこのコンペで2年連続の大賞受賞は初めて。
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「IDSデザインコンペティション2011」で三条三条特殊鋳工所が2年連続のIDS大賞受賞、受賞した「IMONO 両手鍋」
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「地域発ブランド」を構築し得る産業の育成を図ろうと生活市場へ向けた「新しい商品」と生活を支える「新しいシステム」の提案を対象に毎年開いているコンペティンション。昨年は20回の節目で規模も大きくして開いたが、今回の応募は昨年より10人多い70人から1点多い79点にのぼった。
20日は長岡造形大学の豊口協理事長を審査委員長に7人の審査委員で審査し、IDS大賞とIDS準大賞を1点ずつ、IDSを4点、各審査委員1点のIDS審査委員賞を7点、さらに連続出品で開発意欲のある2団体をIDS特別賞に決めた。
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20日夜開かれた交流会
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大賞の三条特殊鋳工所の「IMONO 両手鍋」は、重くて扱いにくい鋳鉄鍋を従来の半分の薄さにし、軽量化した。鋳鉄鍋がもつ熱伝導性や保温性の機能を保ちつつ、薄肉化で心配される強度はダクタイル鋳鉄を使ってこれまえでより強度を増した。同社は昨年も鋳物薪ストーブ「火のタマゴ」で大賞に輝いており、同コンペティション初の2連覇となった。
IDS準大賞に決まったのは、越後亀紺屋 藤岡染工場=阿賀野市=の「日本酒手ぬぐい包み」。新潟の地酒と手ぬぐいのコラボレーションで、酒蔵ごとにオリジナルの手ぬぐいを使い、パッケージとしてのオリジナリティーを演出。そろいの胴巻きを巻き付けて新潟の地酒の統一感を訴求。また、手ぬぐいなので華美な装飾をせずに贈り物などに使える、あまりごみを出さない仕様になっている。
全体では三条市内の企業、団体が全体の受賞の過半数を占めたのに対し、燕市内の受賞は低調だった。
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審査委員の紹介
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20日夜は燕三条ワシントンホテルで関係者、審査委員、横暴者約50人が参加して交流会が開かれた。県職員時代、にいがた産業創造機構に派遣されたことのある鈴木力燕市長も出席し、かつて職場の仲間がが同席していることもあって「ご紹介いただきました、燕市長…になりました鈴木でございます」とあいさつ。このコンペは「非常に審査員をこき使う」で、「主催者になり代わってこの場でお礼を申し上げたい」と話した。
また、審査委員も紹介され、審査委員長の豊口協長岡造形大学理事長は、ことしの応募作品を振り返って「キーワードは挑戦だった」と話した。
応募作品は21日から23日までの3日間、午前10時から午後5時まで燕三条地場産業振興センターで一般公開する。一般公開初日の21日は午前10時から会場で表彰式、さらに11時から第1部、午後1時15分から第2部と分けて出品作品の講評と今後の方向性について、審査委員と出品者が意見交換を行う参加型のイベントを行う。審査結果は次の通り。
審査委員
審査委員長 |
豊口 協 |
学校法人長岡造形大学理事長(プロダクトデザイン) |
審査委員 |
川島 蓉子
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伊藤忠ファッションシステム株式会社 マーケティングマネジャー(マーケティング) |
土居 輝彦 |
株式会社ワールドフオトブレス 編集局長(パブリッシング) |
南雲 勝志 |
ナグモデザイン事務所 代表(環境・プロダクトデザイン) |
福本 裕之 |
株式会社束急ハンズ 執行役員 MD企湖沼部長(泥面
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本間 英雄 |
株式会社伊勢丹相模原店 営業統括部リビング2セールスマネージャー(流通) |
ムラタ・チアキ |
株式会社ハーズ実験デザイン研究所 代表取締役/METAPHYS 代表/京都造形芸術大学プロダクトデザイン学科教授/インスティチュート 所長(プロダクトデぴイン) |
関連リンク
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