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旧三条市から数えて13年間、除雪対策本部を設置していない三条市が雪害対策本部の設置訓練をスタート (2011.1.26)
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この冬は近年にない大雪となるなか、三条市は旧三条市から数えると平成9年度を最後に13年間、除雪対策本部を設置しておらず、さらなる大雪に備えて雪害対策本部の設置訓練をスタートした。
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三条庁舎で行われている雪害対策本部の設置訓練
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三条市の積雪は70センチを超すなど、このまま雪が降り続けば対策本部の設置の必要に迫られる。しかし、平成9年当時の対策本部を知る職員は退職したり、部署を変わったりして本部業務のノウハウが失われている心配がある。
そのため、実践的な業務の継承を目的に、通常行っている除雪や住民からの相談なども実施しながらの実働設置訓練を開始した。
訓練期間は28日まで3日間。訓練の対策本部は、三条庁舎2階のミーティングルームに設置し、土木課3人、行政課2人、消防1人の6人体制に。市民、報道機関への情報提供、住民からの相談などの受け付けと処理、除雪、排雪の計画策定と実施、建設業協会等除雪実施機関との連絡調整、排雪場所の選定などを行う。
今回は名称をこれまでの「除雪対策本部」から初めて「雪害対策本部」とした。以前は除雪だけに対応したが、7・13水害以後の災害マニュアルを整備したこともあり、除雪にとどまらず雪による被害や救助にも幅を広げ、福祉や保健の部署も連携して総合的に対応しようという名称を変更した。
実際の雪害対策本部の設置には、水害や震災のようなマニュアルはない。積雪や降雪などでの明確な設置基準はなく、状況に応じて市長が設置を判断をする。
指定雪量観測地点における26日午前9時現在の積雪は、三条地区62センチ、栄地区58センチ、下田地区103センチ。
県内では今冬、県が豪雪警戒本部を設置しているほか、名称は各市町村で違うが、魚沼市が災害対策本部、阿賀町や長岡市、十日町市、上越市などで災害警戒本部を設置している。
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