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2月3日の本成寺の節分大祈願会に向けて本成寺鬼踊り奉賛会が本堂で練習を積む (2011.1.27)

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「節分」の2月3日、三条市・法華宗総本山本成寺で行われる節分大祈願会で鬼踊りを演じる本成寺鬼踊り奉賛会(鈴木芳男会長)は、本番に向けて毎晩、本堂で練習を重ねている。

法華宗総本山本成寺で節分大祈願会の鬼踊りの練習

法華宗総本山本成寺で節分大祈願会の鬼踊りの練習

会員は21歳から63歳の男29人。旧本成寺村、今の三条市西本成寺、直江町、桜木町、条南町など本成寺周辺に住む壇信徒が中心で、ことしは新人2人が加わった。

小正月明けの18日からほぼ毎晩、会場となる本堂で午後7時半ころから約1時間半の練習を続けて、本番に先駆けて日曜は市内の施設や新潟ふるさと村などに出張公演している。

25日夜の練習では、ウオーミングアップのあと本番用に設置された畳敷きの舞台にあがっての練習。丸みをおびた鬼のおなかの部分になり「はらわた」と呼ばれるクッションのようなものを腹にしばり、本番と同じく、鬼の面をつけ、金棒やのこぎりなどの道具を持っての通しげいこも繰り返した。

面をつけずに練習したり

面をつけずに練習したり

午後8時の気温は1.0度。「きょうはあったかいほう」と会員は話すが、火の気のない本堂は、吐く息は白く、立っているだけでは指先や足先がしびれるような寒さだ。

鬼たちは、口上やドラと太鼓が刻むリズムにあわせて腕を大きく振り、足を高く上げて踏みだして腰を落とし、また踏みだして進む。それぞれが「うぉー!」と大きな声を出しながら、木製の道具を振り上げたりしながら歩く。

見ているよりも重労働で、後半になってくると面の下から荒い息の音も聞こえる。通しけいこが終わった鬼たちは座り込み、面をはずした顔からは玉の汗が噴き出す。顔や首筋からは白い湯気があがるほどだ。

同会では、ここ数年で大きく世代交代した。ベテランの多くが指導にまわり、昨年、新旧2人が出演した「三途川婆」も若手1人に任せた。面をはずした鬼たちも20代や30代と若返っており、見物客の前で踊るのに恥ずかしくない完成度をと、先輩たちは所作のひとつひとつに集中して指導し、熱心な練習を繰り返していた。本番の鬼踊りは、午後1時からと3時からの2回。