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三条市の市街地でも屋根の雪下ろしが始まり、注文を受け付けても作業は3、4日待ちの殺到ぶり (2011.1.31)
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大雪は収まらず、ついに三条市の市街地でも屋根の雪下ろしが始まっている。業者に依頼する人も多く、先週末に受付窓口を開設した県央建設業協同組合にも31日現在で、嵐南、嵐北合わせて80件余りの依頼があり、今後の受付での作業は3、4日待ちで2月3日か4日以降になる見通しという殺到ぶりだ。
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31日に三条市上須頃地内の住宅の雪下ろしをする外山組
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31日も三条市は時々雪が降り、三条市消防本部南分遣所が観測した午前9時の積雪は88センチで、前日30日の95センチより7センチ減った。
しかし、見た目が減ったからといって安心はできない。雪が締まっただけで、重さは変わらないどころか、逆に増えている場合もある。旧三条市の市街地でもほとんどの家の屋根には50センチ以上の雪が積もり、この土、日曜は雪下ろしをする家が増えた。
雪下ろしの業者への依頼は、雪の多い山手などよりも、隣近所と建物がくっついているなど、雪下ろしや除雪をしても雪のたり場のない市街地からの依頼が多いという。
雪下ろし作業で嵐北地域の窓口になっている外山組によると、住宅の除雪や雪下ろしなどの作業は、嵐北、嵐南合わせて20数社で対応している。休み明けに依頼が集中したため、高齢者世帯や要支援者世帯から優先して作業を進めており、建物の構造にもよるば場合によっては半日ほどかかる場合もある。
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5人のチームで3人が屋根に上がって作業
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また、同組合の業者では、市からの委託を受けて夜間から早朝の機械除雪を行っているところも多い。それに加えて住宅の雪下ろしの作業にあたる人手の確保も難しくなってきている。
同社では、雪下ろしなどの作業は4班に分けて行っている。31日、上須頃地内の住宅の雪下ろしをしていた班は5人で作業。2階建ての屋根の上には50センチ余りの雪が積もっていた。建物の3方向はほかの住宅が近接しており、雪を下ろせるのは道路に面した玄関前付近だけ。
屋根には、3人がスノーダンプやスコップを手に上り、まずは細長い母屋の建物の奥からいったん道路側に向かって雪を運び、その雪を1階屋根の上に下ろし、さらに同社特製の木材とあたんで作った担架のような細長い道具の上に雪を乗せて滑らせ、下にいるダンプの荷台に積んでいった。
作業をしていた人によると、屋根の雪下ろしは、まずは屋根の構造を把握すること。屋根のあたんや瓦が見えるほど雪を除くと滑りやすくなるため、雪を10センチから20センチはわざと残して作業する。電線などにふれないようにするなどが注意点と話していた。
家人は高齢の女性で、「雪が積もって心配で」と、何年も雪下ろしはしたことがないと言い、「今度は安心して眠れます」と話していた。
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