|
三条市・法華宗総本山本成寺の節分会の鬼踊りは寒気が緩んで青空も見え、約3万人の人出でにぎわう (2011.2.3)
|
|
|
|
「節分」の3日、三条市・法華宗総本山本成寺(椿沢日寿貫首)はことしも節分会を行い、名物の鬼踊りの披露とともに青空の広がるなか本堂に訪れた約3万人(主催者発表)の善男善女の厄を払った。
「立春」前日の春を呼ぶ恒例行事。ことしは年末から続いた大雪で境内が覆われたが、数日前から雪はやんで晴れ間が広がり、この日は午後2時に6.3度まで気温が上がる、まさに春が近いことを思わせる陽気となった。
鬼踊りは午後1時と3時からの2回行われ、1回目が終わったころに小雨がぱらついたが、境内や参道などを訪れた人などを合わせると1万人だった昨年を大きく上回る延べ約3万人の人出でにぎわった。
|
椿沢貫主を導師に行われウ節分大祈願会
|
周りの戸を開け放った本堂では、椿沢貫首をはじめ山内寺院住職の読経、参拝者の頭上で木剣を打ち鳴らして厄災をはらい、続いて鬼踊りが始まった。
ドラとホラガイの音とともに、屋外から差し込む光の中から三条の金物にちなんだ金づちや金棒などを手にした赤、青、黄、黒、緑の鬼と白装束の三途川婆(そうじかば)が現れ、次々と舞台に上がり、鬼踊りを披露した。
|
椿沢貫主を導師に行われウ節分大祈願会
|
鬼踊りと言えば、もうひとつの名物のようになっている小さな子どもたちの表情で、ことしも恐怖から親の肩に顔をつけたまま鬼を見ようとしない子や悲鳴のような声で泣き叫ぶ子もいた。少し大きな子どもたちから大人たちは、鬼たちのユーモラスな動きもたっぷりと楽しみ、笑いと拍手もおこっていた。
|
椿沢貫主を導師に行われウ節分大祈願会
|
鬼たちが大暴れをしたあとは、椿沢貫首の「福は〜うち!」の声を合図に参拝者が一斉に豆をまき、あられのようにぶつけられる豆と僧兵に懲らしめられ、鬼が退散。境内の参拝客にもみくちゃにされながら鐘楼堂に入って、一発ずつ鐘をついて改心した。
関連リンク
|