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小柳建設の「新燃岳救援作業隊」が霧島連山・新燃岳噴火で1カ月の火山灰の除去支援に出発、7・13水害の恩返しにも (2011.2.17)
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霧島連山の新燃岳噴火で町に降り注ぐ火山灰の除去を応援、7・13水害で全国から三条市に寄せられた支援の恩返しにもと小柳建設(株)(小柳直太郎社長・三条市東三条1)が17日、県を通じて路面清掃車1台と社員2人を「小柳建設(株)新燃岳救援作業隊」として被災地の宮崎県に派遣、1カ月間の長期にわたって活動する。
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新燃岳噴火の火山灰の除去支援で小柳建設が宮崎県へ派遣する路面清掃車のデモ
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派遣先は、宮崎県都城土木事務所。都城土木事務所の指揮に基づいて路面清掃車による道路の清掃活動を行うが、必要ならほかの作業も行う。派遣期間はこの日から3月16日までの1カ月間。往復旅費や滞在費、社員給与、路面清掃車の運送費などは同社が負担する。
路面清掃車は同社の2台のうちの1台。ボランティア活動に出発するため、車両前面には「災害ボランティア車 ロードスイーパー 霧島連山新燃岳 火山灰処理で宮崎県へ」の幕を張り、車体の側面には、これまで受けた感謝の思いを込めて「新潟県三条市より恩返し」の文字を入れた。
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決意表明を行う隊員の桑原さん(右)と中村さん(左)
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17日午前9時、三条地域振興局の駐車場で「出発式」を行い、県や三条市職員、同社や建設業協会など50人近くが参加。ボランティアとして出発する同社舗道事業部の桑原淳徳さん(41)=燕市=と中村義樹さん(46)=三条市=の2人を激励。敬意を表し、安全に作業を終えて無事に帰ることも願って大きな拍手で送り出した。
出発式では桑原さんが決意表明を行い「水害、地震災害と経験した私たちは多くのボランティアの方から生きる勇気をいただきました。今こそご恩をお返しに行かせていただきます。そして今回、応援に行くことができない方々の分も、被災地の方々のお役にたてるよう一生懸命頑張って来ます」。中村さんも「頑張って参ります」と車に乗り込んだ。
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拍手に送られて三条地域振興局を出発する路面清掃車
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同社によると、新燃岳の噴火で噴煙を上げる火山や、終わりが見えないほど降る火山灰をスコップで集めたり、土のうに入れて運んでいる様子をテレビで見ていると、自然の驚異を感じるとともに、平成16年に三条市に大きな被害をもたらした7・13水害をはじめ、中越地震や中越沖地震と続いた災害を思い出した。
同時に、被災地や新潟県には県外から多くの応援や支援が届けられ「生きる勇気」をもらったこと、全国各地から応援に駆けつけてくれたボランティアの姿も思い出され、建設業として何かできないかという強い思いを抱き、道路を清掃できる車両とともにさまざまな技術ももつ「道路のスペシャリスト」2人の派遣を決めた。
同車両は、このあとトレーラーに載せて陸送し、19日に現地に到着、現場の指示で21日に作業をスタートする。
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