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私たちの三条市をつくる市民の会の「小中一体校の問題を考える市民集会」に満員の500人以上が来場 (2011.2.18)
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「私たちの三条市をつくる市民の会」(村上幸一会長)は17日夜、三条市中央公民館で「小中一体校の問題を考える市民集会」を開き、満員の500人以上が来場し、同会の考える小中一体校の問題提起や山本由美和光大学現代人間学部教授の講演などを聴いた。
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「私たちの三条市をつくる市民の会」が開いた「小中一体校の問題を考える市民集会」は立ち見も出る500人以上が来場
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500席の客席はほとんどが埋まり、数十人が立ち見の大入りになった。集会の始めに、三条市の小中一貫教育の取り組みや同会の活動の経緯、スクールバスやグラウンドなどをはじめ一体校の問題を提起し、三条高校跡の敷地に3つの小学校と1中学校を建設するのは無理があると考えを示した。
山本由美和教授の講演は、「小中一貫教育・一体型校舎の問題を考える」をテーマに、全国の施設一体型小中一貫校の現状、小中一貫校導入の経緯、小中一貫教育とくに施設一体型の問題点などについて話した。
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講演する山本和光大学現代人間学部教授
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現状の説明では、先に三条市教育委員会が校長を講師に開いた小中一貫教育講演会で照会された品川区の小中一体校は、1,000人規模の施設一体型校勤務の教員の話として「タイタニックのような学校」と称し「豪華客船が今にも沈没しそうな気配」と話していたと危ぐされていることを紹介。ほかの市で行われている反対運動の状況なども示した。
全国の小中一貫教育の現状や導入しようとしている自治体の考えの変化の事例も紹介。「なぜ三条市が狙われたのか」やカリキュラム、施設・学校行事などについても話し、1,500人規模となる第一中学校区の小中一体校の場合、「狭い敷地に1,500人を収容する必然性はない」との考えを述べた。
地域や学校の統廃合の影響にもふれ、一中学区の現在の学校の3つの小学校は統廃合する必要のない規模で、地域の活力や比較的新しい施設の面からも「南小学校はひきずり込まれたのではないか」との見方も示した。
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三条市議会での小中一貫教育関連の委員会のようすを寸劇で再現
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講演のあと、同会の女性部がある日の三条市議会での小中一貫教育関連の委員会を傍聴したときの様子を再現するとして、市教育委員会の答弁や対応の寸劇も披露した。
終わりに外山幹事長が会の創設の経緯や今後の活動を説明し、「一体校を阻止して民主的な三条市をつくっていきたい」と大勢の支援と協力を求めた。集会の最後は、決議文「一体校は 子どもを犠牲にする 教育の合理化です 子どもたちが歩いて通えるところに 新しい校舎をそれぞれ建てましょう 子どもの教育と地域のことを 一番に考えた学校を作りましょう」を読み上げ、会場を埋めた来場者が拍手で承認した。
予想以上の来場者数と話した関係者は、「一体校に関する感心が、どんどん広まっているのを実感する」と話していた。
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