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三条市院内、最明寺の三条市指定有形文化財となった千手観音菩薩坐像の年に2度の開帳護摩法要 (2011.2.19)
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三条市下田地区の八木ヶ鼻の下に堂を構える真言宗智山派明白山最明寺(伴田徳昭住職)=院内=で18日、三条市指定有形文化財でもある千手観音菩薩坐像の開帳護摩法要が行われた。
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開帳護摩法要で公開された最明寺の千手観音菩薩坐像
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同寺は越後三十三番観音札所の第三十三番札所。本堂に向かって左奥に建つ観音堂に千手観音菩薩坐像を安置し、2月18日と8月9日の年2回の開帳護摩法要のときに限って公開している。
この日は午前10時半から約1時間、開帳護摩法要が行われた。集落の人たちが集まって参拝し、夕方まで開帳。深い雪に覆われた境内は時折、鳥の声と風の音が聞こえるだけで、静まり帰っていた。
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千手観音菩薩坐像を安置する観音堂
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同寺の千手観音菩薩坐像は、四十二臂(しじゅうにひ)形式でスギみられる針葉樹材の一木造(いちぼくづくり)で、鎌倉時代13世紀前半の制作。後世の補修が見られるが、千手観音坐像の古像は比較的少なく、頭上に三十の変化面を四段に配し、そのほとんどを菩薩面(ぼさつめん)とした姿が珍しく、貴重な仏像とされ、昨年、三条市指定有形文化財に指定された。
この千手観音菩薩坐像と同時に三条市指定有形文化財に指定された本都寺=飯田=の阿弥陀如来立像(あみだにょらいりゅうぞう)の2体を指定に向けて学術調査したのが、愛知県立芸術大学の熊田由美子教授。その熊田教授を講師に三条市と三条市と下田郷文化調査審議会(近藤久男会長)は、27日午後2時から下田公民館で平成22年度文化財講演会「新指定の仏像をめぐって〜本都寺阿弥陀如来立像と最明寺千手観音菩薩坐像〜」を開く。
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